タンポポの咲く丘～(二人のかたち《ひまわりシリーズ》） (ページ34)

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涼介side

懐かしいな…って呟いて

和「俺と潤君の母校です♪」

校門の前に立った和先生

五十嵐先生と和先生って…そんなに前から知り合いだったんだ

幼馴染み？って事？

和「今はさ、子供が少ないから廃校になる学校多いじゃない…そんなご時世にしっかり残っててくれてるって…嬉しいよね♪まぁ、あと何年かしたら廃校になってしまうかも知れないけど…」

最後はちょっと淋しそうに呟いた和先生

しっかりと小学校を目に焼き付けて

和「行こうか♪」

笑顔で歩き出す

和先生にも五十嵐先生にも子供の頃があったんだよな

どんな子供だったんだろう？

和先生はきっと今と変わらず可愛い子だったんだろうな(笑)

五十嵐先生は

涼「・・・ブハッ」

想像したら思わず吹き出しちゃって

和「な、何？！」

少し前を歩いていた和先生がビックリして振り向いた(笑)

涼「いや、先生達の子供の頃を想像したら思わず(笑)」

和「え～♪勝手に想像して笑うなよ(笑)」

涼「五十嵐先生の子供時代って想像できなくて…今の五十嵐先生をそのまま子供にしたら面白くなった(笑)」

和「ﾌﾌｯ♪潤君は凄く優しくて頭のいい子供だったよ…兄弟が大好きでいつも皆の事考えてた」

ちょっと意外だった

五十嵐先生って頑固そうに見えるから

和「あ…ここのケーキ屋さん美味しいんだよ♪」

和先生の視線の先には女子受けしそうな可愛いケーキ屋さん

和「３時のおやつによく食べたんだ♪智さんはチョコレートケーキ、翔さんはショートケーキ、雅紀さんは期間限定ケーキ(笑)潤君はモンブラン、俺はフルーツタルト♪」

五十嵐家のおやつタイムに何で和先生も参加してるんだ？

鍵っ子で五十嵐先生の家に遊びに行ってた…とか

幼馴染みだから？

ん？翔さん…？

妙な違和感

和「着いたよ！五十嵐家へようこそ♪って…俺の家じゃ…ないけどね…入って」

和先生？

和「ただいま♪涼介君連れて来ました～」

少し淋し気な和先生の表情が気になったけど

五十嵐家の扉を開き手招きしてる和先生を追いかける

玄関に入れば

翔「和ｯ…お、お帰り♪涼介君…いらっしゃい」

和先生と一緒に暮らしてる翔さんの姿

翔さんって…五十嵐先生のお兄さん…

智・雅・潤『お帰り♪』

智「涼介君いらっしゃい♪俺はこの家の長男で智。隣は今日誕生日の雅紀」

雅「三男の雅紀です♪」

潤「男ばっかりで悪いけど、楽しんでって♪」

涼「あ…はい…初めまして山田涼介です。今日はお誘い頂きありがとうございます」