新入りさん ページ2
翔side
あれから5年
今、俺は和の診療所兼自宅で一緒に暮らしている
いわゆる同棲というものだ
毎日和と一緒に居られて幸せ過ぎる生活
ほら
今日も幸せな音で１日が始まる
ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ…
ｼﾞｭ〜ｯ♪
ｶﾁｬｶﾁｬ…
自分の部屋を出てキッチンを見れば
俺の恋人の可愛い後ろ姿
そっと近づき
ギュッ♪
後ろから抱き締めて
翔「おはよう♪和♪」
耳元で囁けば
和「ち、ちょっと翔さん！ビックリするから！」
玉子焼きを焼いてた和が、抗議の上目遣いで見上げてくる
和「あ〜あ…ちょっと焦げちゃった…」
口をちょっと尖らせてる和が可愛くて
翔「ﾌﾌｯ♪ごめんね」って謝れば
和「火を使ってる時は危ないからやめてって言ってるよね？」って
だからさ
その上目遣い…
朝から破壊力半端ないのよ♪
翔「以後気をつけます♪」
和「……その台詞…何回目？」
翔「……何回目かな？(笑)」
和「全然反省してないんだから」
和の尖った唇にチュッ…
小さなキスを落とせば
和「……俺は怒ってるんだけど…」
翔「ん？そうなの？」
和「……」
翔「怒ってる顔も可愛いからさ♪」
和「……//////…ほらっ！もう早く朝ごはん食べて！今日新入さんが来るって言ってなかったっけ？」
翔「あ…そうだった！…もう少し早く起きればもっと和とイチャイチャできたのに…残念…」
和「バカな事言ってないで早く座って(苦笑)」
クスクス笑う和が可愛い(///ω///)♪
和の手料理が運ばれてくる
たまに光る左手の薬指を見つめる
ﾌﾌｯ♪五年前…和に贈ったシルバーリング
翔『俺と結婚して』
和の返事はＯＫだったけど…まだ結婚できてないんだよな〜(T.T)
あの後、和は診療所をオープンさせるのに忙しくて
診療所がオープンしてからもカウンセリングの研修やら患者さんにと忙しくて
やっと軌道に乗ってちょっと一息って頃を見計らって、結婚の話を切り出そうとしたら
和『翔さん！聞いて！潤君の病院でカウンセラーとして働いて欲しいって言われたんだ！』
診療所を開きながら週2回
病院でカウンセリングをする事になった和
診療所の定休日と土曜日の午後が病院でのカウンセリング
実質休みなしに働く事になって、デートなんかもうここ1年近くしてない状況…
それでも耐えられてるのは同棲してるから
デートできなくても
毎日和がこの家に居て
毎日一緒に居られて…和が傍で笑って居てくれるから
事実婚みたいな生活だから…
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作者名：arashiwistomo | 作成日時：2020年6月14日 22時
