・〜青色#&黄色☆ ページ43
智side
走ること20分…
智「もう…無理…はぁ…はぁ…はぁ…」
近くにあったベンチに座る
太ももに手をつき
地面を見つめながら息を整える
智「はぁ…はぁ…はぁ〜……」
少し息が整い始めた頃
足元が暗くなり俺の上から聞き慣れた声
和「大野さん？何してんの？」
顔を上げればマスクをして額に軽く汗をかいてるニノの顔
智「…ちょっと…休憩してた(笑)」
和「めちゃめちゃ汗かいてんじゃん(笑)ウォーキングでそんなに汗だくになる？」
智「…走ったから(笑)」
和「え？ウォーキングじゃなくてランニングしてたの？(笑)」
智「ﾌﾌｯ♪ニノに早く会いたくて…ダッシュした(笑)」
和「…ぇっ？」
智「…ずっとメールと電話でさ…オンラインでも画面越しだし…生のニノに会いたくてさ…」
和「生って(苦笑)」
フハハッ♪って笑うニノ
凄く可愛い…
ニノの腰に腕を回し引き寄せる
ギュッ…
和「ち、ちょっと…大野さん！？」
智「ﾌﾌｯ♪久しぶりにニノに触れた♪ニノの匂い…」
前よりも引き締まった腹に顔を埋める
和「…大野さん…」
智「少しだけ…このまま……」
ギュ〜と抱き締めれば
和「少しだけですよ(苦笑)」
ニノが子供のをあやすように
俺の頭をポンポンと優しく撫でる
ニノは押しに弱い…
昔から…
それは今も変わらないんだな…♪って思っていたら
和「はい！もうダメ〜！終わりで〜す♪」
ベリッと引き剥がされた
智「ニノ〜(T0T)」
和「収録時間…間に合わなくなるでしょ！ほら！行きますよ！」
智「…」
和「…ほらっ♪」
拗ねる俺の前に差し出されたニノの手
小さくて可愛い手
智「ﾝﾌﾌ♪」
その手を握り立ち上がる
智「俺もう歩けな〜い♪」
ふざけて言えば
和「仕方無いですね…引っ張ってあげるから頑張って歩いてよ(苦笑)」
俺の手を引いて歩き出すニノ
俺より小さい手から伝わる体温
歩く度にフワフワと揺れる髪
少し猫背な背中
ニノの全てが愛おしい
智「ニノ…」
和「なんですか？」
智「ﾌﾌｯ♪大好き♪」
和「いきなり何言ってんの？ほら、マジで間に合わなくなるからちょっとスピードあげますよ！」
つれない言葉
でもね…顔を見なくてもわかる
真っ赤な耳は隠しきれてないからね(笑)
つれない言葉は照れ隠しって…俺は知っているから
思うように伝わらぬ
時にはそれだけでいい
感じ合おう
そうこのまま
今という奇跡を
ありのまま
君のまま
出遇えた偶然もそのまま…
ニノに出逢えた奇跡…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：arashiwistomo | 作成日時：2019年8月9日 23時
