三十四躍 いざ作戦実行しようとすればいきなりバレそうになる ページ33
そして作戦は実行された。現在の時刻は5時を少し回った頃、本来生徒達は部活に励む時間だ。
その中で神楽は銀魂高校の部活でコレといったやりたいものが見つからず、現在帰宅部だ。反対に信女は幼い頃から沖田と高杉とで剣道を習っていた事から剣道部に所属、今日は部活を休むことにしたのだった。
「そういや高杉って剣道部なんダロ?今日部活あるんじゃないアルカ?」
「晋助は入ってるには入ってるんだけどほとんど部活に参加してないの。まあ…でも、アイツ…強いわよ?」
「ま、マジでカ…。部活やってないのに剣術は落ちてないってどういう事ヨ…」
「元々晋助は才能あったから。小3で全国大会準優勝、中1で全国大会優勝したの一応」
「もうあいつ、高杉じゃないナ。ヤバ杉アルナ」
と、ちょっとした雑談で盛り上がっていると背後から声を掛けられた。
「…おい、テメェら。邪魔なんだが」
「のわああああ!!??」
いきなりの事で素っ頓狂な雄叫びのようなものをあげた神楽は声を掛けられた方から離れる様にズササササっと後退していった。その動きはゴキ〇リの様で流石の信女も彼女の動きに青ざめる。
「…神楽、気持ち悪い」
「だだだだだだだってぇぇぇ!!いきなり気配消したまま背後から話しかけてくるから!!高杉が気持ち悪いネ!!」
「つくづく失礼な奴だな。…つか、お前ら今から帰るのか?」
「はぁ?何言ってるネ!私達はこれからお前にフォローを((もがががっ」
神楽の言葉を最後まで言わせまいと信女は強い力で神楽の口を塞ぎ、鼻もつまんだ。
「…いえ、そうじゃなくて貴方と一緒に帰ろうと思って」
モシャモシャと神楽を押し潰しながら信女は必死に弁解する。神楽は「の、ぶめ、…し、死ぬ…アル…」と途切れ途切れに嘆く。信女は無駄に鼻もつまんだ為、このままでは神楽は窒息死してしまう。
「あ。…ごめんなさい、つい」
「……っあぁああ!やっと息できた!死ぬかと思ったアル」
「ったく今井は。…それで?俺と帰りたいだけなのか」
高杉は信女の半ば半殺しの行動に呆れながらも頭を掻きながら問いかける。
「ええ。ところで貴方は帰るって言ってもどこか寄るの?」
「あぁ?んな訳ねェだろ。そのまま帰るに決まってるぜ」
と、高杉はスタスタと歩き出した為慌てて二人は追いかける。
これも作戦のうちだ。一緒に帰るという行動をした上で彼がまた子が学校に来る様に何か対策を取っているのか動いているのか、それをまず調べなければならない。
三十五躍 今年も桜舞う此処で→←三十三躍 妨害してくる奴に限って助っ人が必要
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白玉(プロフ) - 面白すぎる..さすがプリン!!ww (2017年10月1日 8時) (レス) id: d7b0293ef7 (このIDを非表示/違反報告)
プリンちゃま(別垢)(プロフ) - みかんさん» みかんさん、ありがとうございます!『面白い』と評価して下さってマジで嬉しいです!!これからも応援ヨロシクお願いします★ (2017年4月8日 20時) (レス) id: 5afe51ca08 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白かったです!沖田と神楽の所が特に面白いです!これからも更新頑張ってください!応援しています! (2017年4月8日 19時) (レス) id: 7cb491045b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:交差点プリン | 作成日時:2017年3月31日 18時