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二十一躍 犬猿の仲より健全の友に近くなった ページ21

「ただいまアル〜」

信女の家に寄り少し女子会っぽいのをした後、神楽は現在午後八時に帰宅した。
ドアを開けると奥の居間から兄の神威が顔を出した。

「お帰り神楽。門限過ぎてるヨ、もしかして夜遊び?」

「んな訳ねェダロ。信女の家に寄ってて遅くなっただけヨ」

「えっマジ?何で呼んでくれないの」

「女子会だから呼べる訳ないアル。あとまた子の恋バナが炸裂したから。きっと話にはついていけないネ」

神楽は靴を脱ぎそのまま居間に足を踏み入れると、目を見開き驚きの表情をした。
そこに沖田の姿があったからだ。

「今頃お帰りかィチャイナ」

「サド…、お前いたアルカ」

「…………ん?ちょっと待って」

神楽の後を追うようにして居間に戻ってきた神威は二人のたったこれだけのやり取りに動揺した。そんな神威の様子に二人は首を傾げた。

「「何?」」

「……え、だって、え?二人とも物投げ合わないの?」

「「は?」」

「いや、は?じゃなくて。前まで神楽総悟読んだら『殺す』って掃除機とか冷蔵庫投げつけてたよね??総悟もめっちゃ嫌な顔して顔見た瞬間2秒で立ち去ったよね??」

そう、彼は最近急な二人の変貌ぶりに意外にも戸惑っていたのだ。教室で授業中でも関係なく破壊活動するは、互いの持ち物に触っただけですぐ壊そうとするは、日常的にメンチ切るは、初対面の時はいきなり勝負しだすはで、犬猿の仲だった彼らが現在同じ空間、同じ空気を吸っているのに喧嘩を仕出さないのだ。

もう二年の付き合いでずっと見てきたのだ。驚くなという方が無理な話であった。

「そうアルけど、それがどうしたネ?」

「別にしなくてもいいだろィ?死ぬ訳じゃあるめェし」

「…いや、そうじゃなくて。えと、あの、…何でもない…」

もう訳が分からなくなったのか神威は追及するのをやめることにした。これ以上聞いてもさっきの反応が返ってきそうで無駄な気がするからだ。

「…それより神楽。ご飯食べないの?」

テーブルにラップをして置いてある夕飯の肉じゃがを神楽はいつまでも手に付けることなく、そのまま沖田が座っているソファに寝そべった。

「オイ、チャイナ。俺の太ももに足乗せんじゃねェ」

「うるせェ。私はお腹いっぱいで眠いんだヨ。信女の手料理美味しかったナ〜」

「ねぇ!やっぱりちょっと待って、おかしい‼何で嫌いな奴同士でそんな事してんの⁉何で神楽が信女の手料理食べてんの⁉」

「うるさいネ神威…むにゃむにゃ」

「最後のは無駄だろ」

二十二躍 悩みが多いと中々立ち直り皆無→←二十躍 不良の不在はトラブルの予兆っぽいのが起こる(?)



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白玉(プロフ) - 面白すぎる..さすがプリン!!ww (2017年10月1日 8時) (レス) id: d7b0293ef7 (このIDを非表示/違反報告)
プリンちゃま(別垢)(プロフ) - みかんさん» みかんさん、ありがとうございます!『面白い』と評価して下さってマジで嬉しいです!!これからも応援ヨロシクお願いします★ (2017年4月8日 20時) (レス) id: 5afe51ca08 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白かったです!沖田と神楽の所が特に面白いです!これからも更新頑張ってください!応援しています! (2017年4月8日 19時) (レス) id: 7cb491045b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:交差点プリン | 作成日時:2017年3月31日 18時

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