【ONEPIECE】白薔薇の幸せな花束 (ページ1)

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幸せの薔薇が51本ページ1

あの家出騒動から1日経過した頃

「そういえばAさ、凄い能力使えるようになったのか？」

床を拭いている本日掃除当番のペンギンに何気なく聞かれた。

「そーそー、あんなでっかい海王類倒すとかどんな能力使ったのか気になるな〜」

同じく掃除当番のシャチも窓を拭きながらそんなことを聞いてきた

「んー……なんか、本来は命を貰う代わりに植物が出来る能力だった。」

そんな私はいつも通り朝食を終えた食器をボーッと拭きながら答える

「へ〜……え？」
「え？」
「えっ」

あまりにも平和ボケした空間に、その説明は刺激が強すぎたようだった

「ちょちょ……え？それ強すぎない？」
「うん……でも、その代わり私も使いすぎると急激に老ける」

デメリットを説明すると、ペンギンはなにやら難しい顔をする

「扱いに難があるな……」

「なんでだ？」

「いや、これからグランドラインに入ったりするけど……そこって色んな島がある。だから草が無い場所の方が多かったりするぞ」

「えっ」

命を扱う能力が故、出来れば動物は手を出したくないと思っていた矢先に早速問題が発生してしまった。

「……でも、今は大丈夫だよ。なんかあの海王類の命貰ってから元気になった！伸ばした木も思ったより命削ってる感じしなかったし」

元気な動きをするけど、未だに笑う表情だけが上手く出来ない。それでも平気なのが伝わったのか、そうかと2人は笑ってくれた。

「よし、掃除終わったらAの特訓に付き合ってやるか！」

「いいのか？」

「もう逃げねーならなー、今度は俺達もさらに厳しくいくぜ？」

厳しく行くと決め、得意そうに笑うシャチに負けない威勢で返事をする

「分かった。私ももう逃げねぇ」

キャプテンともだけど、シャチとペンギンにも強い絆を感じれる。

なんか……みんな私の言葉愛してくれるから……もっとそれに応えたい。

だから、私はもう自分のせいにしたりして逃げ出したりしない。

いつも逃げたり隠れたりしていたけど、次は真っ向正面から戦って勝てるようになりたい。

「いい威勢だな」
「キャプテン…！」

こんな朝の時間にキャプテンが部屋から出るなんて珍しい。

「一応診察だ、A。今から来い」
「え、でもまだ食器の片付けが……」
「あー、俺らやっとくから行けよ」

ペンギンが行けとハンドサインを送ってくれた事に甘えて、私はキャプテンの部屋へと連れられた