第10話 ページ10
酒の売り子は胸元に
八百屋の娘は手の甲に
踊り子は腰らへんに大きい焼き印が押されていた
「……」
ことの重大さに気づいた様に馬鹿共は黙り込むが、口を止めるつもりはない
これが、汚くて悲しい現実だ
「…ここはな、誘拐されてオークションに出された女達が集まってしまう…腐った街なんだよ」
そう、ここノービレタウンは、貴族が自分で買った女達を自慢する心底胸糞が悪い所だった
美しい女がいれば、幾らでも金を叩きつける
美しくない女は容赦なく切り殺され、また新たに誘拐されオークションに出される
一部の奴からは、金と欲の街なんて皮肉が飛ぶくらい
そして女達の焼き印は、それぞれの家の印でもある
勝手に誘拐した女達をペットの様に扱い、気に食わなければ殴る。そして働かせるだなんて性根がどこまでもイカれいて、本当に腹が立つ
そんな中私も例外なく売られた。この地域を牛耳っている屋敷のクソジジイに珍しがられて
私に掛けられた金額は、50億ベリー
こんな白いってだけで、貴族達は舞い上がってオークションをするんだ。馬鹿馬鹿しくて笑ってしまう
クソジジイからすると、端金だって言っていた
確かに。こんな大金をかけられているのに殴られて、唾吐かれて、夜の相手をしないといけない
本当に、ガキが端金で買ったおもちゃの様な扱いだ
命を何だと思ってやがる
そんな嫌な事を思い出していると、向こうから何かがこっちに向かってきた
「なんだ？あの犬」
「犬…！？っ！！」
「おい、どうしたんだよ！？」
犬と言う単語を聞いて、冷や汗が出た
私は恐ろしくて裏路地へ慌てて逃げ出す
「キャ、キャプテン！」
「俺が行く！ッチ、アイツ勝手な行動を…！」
逃げなきゃ、逃げなきゃ…！！
じゃないと…！！
「あっ…」
焦ってしまって、行き止まりの道へ行ってしまった
忌々しい犬が、私に向かって大声で吠える
「ワンワンワンワン！！！」
「っ！来んじゃねぇよ！！どけ！！」
「何してやがる。白薔薇」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 448人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
( ???)(プロフ) - 早桃さん» 早桃さんまたまたコメントありがとうございます！続編も50♡頂けたので書きます！気長にお待ちください！こちらこそ読んで頂き本当にありがとうございました！白薔薇はこれからも愛されます！ (2022年10月8日 13時) (
レス) id: 53ae6225ed (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - 完結おめでとうございます！続編見たいです！！！！！！時間があれば、また作ってください、、、🙇♀️本当に面白かったです！ありがとうございました！白薔薇ちゃん愛を知ったんだね、、😭大好きな作品です〜！ (2022年10月8日 12時) (レス) id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)
( ???)(プロフ) - ミミネコさん» コメントありがとうございます！お気に召して頂けて嬉しい限りです！タイトル回収何とか出来て良かったです😅拙い所も多々ありますが優しいコメントに救われます！ (2022年10月8日 9時) (レス) @page44 id: 53ae6225ed (このIDを非表示/違反報告)
( ???)(プロフ) - 如月さん» コメントありがとうございます！無理やり終わらせた感否めなくて本当すみません…面白いと言っていただけて感謝しかございません！！ (2022年10月8日 9時) (レス) id: 53ae6225ed (このIDを非表示/違反報告)
ミミネコ(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました。完結おめでとうございます！タイトルの伏線回収（？）がお見事ですげえ！ってなりました（語彙力） (2022年10月8日 9時) (レス) @page44 id: 422ca27ace (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：(´・ω・｀) | 作成日時：2022年9月24日 1時
