番外編2（ロー様誕生日記念） ページ37
「…あぁ」
照れくさそうにして下を向くと、キャプテンはおにぎりを食べ尽くした
「…お前、そんなこと言えるんだな」
「なにが？」
「…生まれてきてくれて、なんて」
「うん。自分が死んでも、好きな人には生きて欲しいから」
少し寂しげな表情をすると、キャプテンは私の目の前に座り込んだ
驚いたけど、誕生日なのにこんなしみったれた顔なんか見せれる訳がないから、話を逸らす
「…あ、キャプテン！誕生日なんだからプレゼントやるよ！ケーキでも焼こうか？」
「…いらねェよ」
「えっ、良いじゃねぇかよ！」
「別のモノにさせろ、俺に決定権がある」
真剣な表情をされ、私は思わず固唾を呑んだ
「…自分の命を、犠牲にするな…俺はもう二度と、自分のせいで誰かが死ぬのは耐えられねェ」
鋭い眼でそう言われると、自ずとごめんと言ってしまった。きっと、そんな弱気になってしまう程の事が過去にあったんだな…
「わかったよ…でも、キャプテンはどうして見ず知らず私にこんな優しいんだよ」
「…俺も…お前とは少し違うが、肌が白くなる病気にかかっていたんだ」
「えっ」
「色々あって何とか治った。それも、全部俺の恩人のおかげだ」
驚いた。キャプテンも私みたいに肌が白かった時期があっただなんて、想像もつかない
「…その人、スゲェやつだな…いつか会いたいぜ」
「………」
会いたいと言った瞬間、キャプテンの顔が曇った気がした。
…もしかして、命の犠牲になったのって…その恩人…？
「あ、あのキャプテン…悪い…そんなつもりじゃ…」
「…そのドジふむ所、あの人そっくりだ」
「……ごめん」
罰が悪くなり思わずタバコに火をつけるけど、謎にくしゃみが出た。燃えた灰が服に付着し、私の肩で燃え広がった
「っあち！？なんだよもう！！」
「…フッ、それも似てる」
「…キャプテン、嬉しそうだけと、寂しそう」
私は思わずキャプテンを抱きしめた
「な、なんだ急に！」
「……キャプテン、その人と私を重ねたんだろ？」
「…………」
「…私、その人の事知らねぇけど、今だけその人になるよ。甘えて？なんも言わねぇから」
「……あのドジ見せられて、そんな事するな…馬鹿野郎が」
そんなこと言ってるけど、キャプテンは私の事を強く抱きしめる
次第に、鼻をすする音が聞こえ、肩は湿りだしてきた
「…コラさん、コラさん…！」
切なく、苦しそう
どこにも行けない感情が爆発したんだと思うと、私も泣けてきた
番外編3（ロー様誕生日記念）→←番外編1（ロー様誕生日記念）
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( ???)(プロフ) - 早桃さん» 早桃さんまたまたコメントありがとうございます！続編も50♡頂けたので書きます！気長にお待ちください！こちらこそ読んで頂き本当にありがとうございました！白薔薇はこれからも愛されます！ (2022年10月8日 13時) (
レス) id: 53ae6225ed (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - 完結おめでとうございます！続編見たいです！！！！！！時間があれば、また作ってください、、、🙇♀️本当に面白かったです！ありがとうございました！白薔薇ちゃん愛を知ったんだね、、😭大好きな作品です〜！ (2022年10月8日 12時) (レス) id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)
( ???)(プロフ) - ミミネコさん» コメントありがとうございます！お気に召して頂けて嬉しい限りです！タイトル回収何とか出来て良かったです😅拙い所も多々ありますが優しいコメントに救われます！ (2022年10月8日 9時) (レス) @page44 id: 53ae6225ed (このIDを非表示/違反報告)
( ???)(プロフ) - 如月さん» コメントありがとうございます！無理やり終わらせた感否めなくて本当すみません…面白いと言っていただけて感謝しかございません！！ (2022年10月8日 9時) (レス) id: 53ae6225ed (このIDを非表示/違反報告)
ミミネコ(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました。完結おめでとうございます！タイトルの伏線回収（？）がお見事ですげえ！ってなりました（語彙力） (2022年10月8日 9時) (レス) @page44 id: 422ca27ace (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(´・ω・｀) | 作成日時：2022年9月24日 1時
