第14話 ページ14
油に引火し、酒のおかげで大きな炎が上がる
街は貴族の悲鳴や怒号で埋め尽くされた
あまりにもカオスな状況に私は震えと嬉しさが止まらなくなり、思わず大笑いしてしまう
「ふ…ふふ…あっははははは！！最高だ！！！」
「行くぞ、A」
「えっ？」
キャプテンが唐突に私の顔を見ながら、知らない奴の名前を呼ぶ
「お前の事だ」
「は？私？」
「いつまでもクソ女なんて呼んでたら手間だからな」
そう言うとキャプテンは私のフードを脱がして、代わりに自分の帽子を深く被せた
視界が遮られ、何も見えなくなると、突然体が宙に浮く
「な、なんだ！？」
「アイツらの間抜けな声が聞こえるように走って戻ってやる。お前どうせ足遅いだろ」
「チッ、なんかキャプテンに言われると無性に腹が立つ」
キャプテンの身体能力には何年かかっても勝てないって言うのは分かっている事だからあえて否定はしないけど、この体制で言われるとなんかムカつく
世にいうお姫様抱っこと言うものを初めてされたが、自分はそんな柄じゃなくてちょっと恥じらいを感じていると、キャプテンは走り出した
「おわ！？キャプテン！！そう言えばペンギンとシャチの野郎共はどこ行ったんだ！？」
「心配するな、そんなんでヘマする奴らじゃねぇ」
「質問の答えになってねぇよ！！」
ギャーギャーと言い合いをしていると、貴族達の声はどんどん遠ざかっていく
聞けば聞くほど、この街とやっと決別出来るんだと身に感じてきた
帽子をチラッと上げると、キャプテンと目が合う
「…フッ」
嬉しそうな顔をして微笑む姿が綺麗で、思わず顔が赤くなった
「なんだ白薔薇屋、顔が赤いが？」
「なっ！！その忌々しい名を呼ぶな！！」
「俺はいいと思うぞ」
前言撤回
全然思ってなさそうな事を平気で言うこいつにやっぱり腹立たしさを覚える
「白なら、何にでもなれるからな」
「…！」
……ほんと、ずるい。
普通の時は煽ったり怒鳴ったりして怖い奴なのに
いざと言う時頼りになって、言って欲しいことを言ってくれる
今のも、言い方が無駄に洒落込んでいてムカつくけど、それでも嬉しい
「……キャプテン、私、あんたの事好きだ！！」
「は！？なんだ急に」
「命の恩人だからだ！尊敬しているってこと！」
「仲間にしてくれてありがとう！改めて、少しの間だけどよろしく頼むよ！！」
「……そうかよ。じゃあ、お前はもうクソ女でも白薔薇でもねぇからな。A」
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( ???)(プロフ) - 早桃さん» 早桃さんまたまたコメントありがとうございます！続編も50♡頂けたので書きます！気長にお待ちください！こちらこそ読んで頂き本当にありがとうございました！白薔薇はこれからも愛されます！ (2022年10月8日 13時) (
レス) id: 53ae6225ed (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - 完結おめでとうございます！続編見たいです！！！！！！時間があれば、また作ってください、、、🙇♀️本当に面白かったです！ありがとうございました！白薔薇ちゃん愛を知ったんだね、、😭大好きな作品です〜！ (2022年10月8日 12時) (レス) id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)
( ???)(プロフ) - ミミネコさん» コメントありがとうございます！お気に召して頂けて嬉しい限りです！タイトル回収何とか出来て良かったです😅拙い所も多々ありますが優しいコメントに救われます！ (2022年10月8日 9時) (レス) @page44 id: 53ae6225ed (このIDを非表示/違反報告)
( ???)(プロフ) - 如月さん» コメントありがとうございます！無理やり終わらせた感否めなくて本当すみません…面白いと言っていただけて感謝しかございません！！ (2022年10月8日 9時) (レス) id: 53ae6225ed (このIDを非表示/違反報告)
ミミネコ(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました。完結おめでとうございます！タイトルの伏線回収（？）がお見事ですげえ！ってなりました（語彙力） (2022年10月8日 9時) (レス) @page44 id: 422ca27ace (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(´・ω・｀) | 作成日時：2022年9月24日 1時
