第11話 ページ11
「…なんだよ、テメェの顔なんざ見たくなかったわ」
目の前に現れたのは、背広を着た男
私の天敵
うちの屋敷に仕えている執事のマエル
「旦那様がお前の帰りを待っている。帰ってこなくて大層ご立腹だ」
「はっ、そんなの私が知ったこっちゃねぇよ」
私が反抗的な返事をすると、マエルは眉間に皺を寄せながらため息を吐く
「…それに何だ、その妙な服は。いつものお仕えの服はどうした」
「捨ててやった」
その言葉を聞いて、眉尻がピクッとあがる
「…お前は自分の立場を何も理解していない様だな」
「！」
そう言いながら薬を取り出すマエルに、私は震え上がった
茶色い瓶からは、赤い錠剤が出てくる
私の大嫌いなモノだった
あれを飲むと体がおかしくなる
「待て、白薔薇！」
逃げようしたが、力では男に到底敵わない
「離せ！！触んな！」
「大人しくしろ！」
薬を飲まされそうになった瞬間だった
「…」
「！！？」
そして目の前にいたのは、悪魔
幻覚とかじゃなくて、本物の
「ち、父上…様…！？」
「帰りが遅いじゃないか、私は随分待ったぞ」
「っ…もうし、わけ、あ、ありま…せ」
コイツが目の前にいると、支配される恐怖からか、体が勝手に震える
「お前は逃げられないと何回も言ったであろう？どれだけ遠くに行っても、この探索犬がお前の事をどこまでも追いかけると」
頭を撫でられて嬉しそうなクソ犬に殺意が湧く
このままだと、いつもみたいにまた連れ戻されてしまう
そんなの嫌に決まっている…！
私は、海賊になったんだ…！
コイツらなんかもう関係ない、自由になったんだ
縛るモノなんか、ない…！
「…絶対帰らねぇ…ここは私の居場所じゃねぇ！」
「…ほう、なにか変な奴に絡まれたんだな？」
クソジジイの眉間に皺が寄ると、風が吹いてフードが脱げた
「…私が折った鼻を誰かが治療して、助けてくれたんだな？そいつが原因なんだな？」
顔に手を添えられ、顎を持ち上げられる
「っ触んな！クソジジイがよ！」
「あぁ、私の美しい白薔薇がどこぞの知らぬ馬の骨に汚されたとは…なんとも悲しい事だ…ならもう一度教育だな」
拳をがっちり握って、勢い良く振りかぶる
クソ、私は、ただ口だけのつまらねぇ奴なのか…
「シャンブルズ」
視界が急に変わった
バキッと折れた音が聞こえたが、殴られたのは私じゃなく、マエルだった
「よぉ、うちの
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( ???)(プロフ) - 早桃さん» 早桃さんまたまたコメントありがとうございます！続編も50♡頂けたので書きます！気長にお待ちください！こちらこそ読んで頂き本当にありがとうございました！白薔薇はこれからも愛されます！ (2022年10月8日 13時) (
レス) id: 53ae6225ed (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - 完結おめでとうございます！続編見たいです！！！！！！時間があれば、また作ってください、、、🙇♀️本当に面白かったです！ありがとうございました！白薔薇ちゃん愛を知ったんだね、、😭大好きな作品です〜！ (2022年10月8日 12時) (レス) id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)
( ???)(プロフ) - ミミネコさん» コメントありがとうございます！お気に召して頂けて嬉しい限りです！タイトル回収何とか出来て良かったです😅拙い所も多々ありますが優しいコメントに救われます！ (2022年10月8日 9時) (レス) @page44 id: 53ae6225ed (このIDを非表示/違反報告)
( ???)(プロフ) - 如月さん» コメントありがとうございます！無理やり終わらせた感否めなくて本当すみません…面白いと言っていただけて感謝しかございません！！ (2022年10月8日 9時) (レス) id: 53ae6225ed (このIDを非表示/違反報告)
ミミネコ(プロフ) - 面白くて一気に読んじゃいました。完結おめでとうございます！タイトルの伏線回収（？）がお見事ですげえ！ってなりました（語彙力） (2022年10月8日 9時) (レス) @page44 id: 422ca27ace (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(´・ω・｀) | 作成日時：2022年9月24日 1時
