【ONEPIECE】何も知らない私がワンピの世界に飛び込むと。2

第五十三話 ページ5

ドーンと大砲や銃撃の音が絶え間なく響く
これだよ、私がワンピースの世界に転生して1番恐れていたこと…！！

｢A、大丈夫。怖がる必要ないから｣

本物の銃声を聞くのは初めてで、私の体は勝手に震えた
柱の裏で様子を見ていると、みんな異様に戦い慣れている…なんなら遊び感覚で行ってると思うとすごく恐ろしい。彼らもちゃんと海賊をしているんだなと思った

ｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘ!!

裏手の方から乱暴に登ってきた海賊が現れた

｢！！？？｣
サボ｢裏からとは姑息な｣

海賊｢なんだ？女と男1人じゃねえか5人相手なら余裕だろ｣
｢や、やばい奴じゃ…｣
サボ｢下がってて｣
｢え、でも危ないですよ…！｣
サボ｢優しいね、そういう所大好きだよ｣
｢あ、サボさ…！｣

すぐさま狩りにかかるサボさん
素早い動きに、私は目を奪われる

サボ｢俺はエースと昔から互角だからお前らくらい余裕さ｣

一人一人的確に急所を殴る
剣を持った海賊なのに、サボさんは鉄パイプ1本で海賊を30秒程で片付けてしまった

｢す、すご…｣
サボ｢！！A！！｣
｢ぐぇ！？な、なに！？｣

後ろから急に首を絞められ、私はカエルが潰れたような声が出た

海賊｢この野郎！！この女がどうなってもいいのか！？｣
サボ｢コイツ…！｣
｢ちょ！！離して！！？？私胸とか誇れるものないんです！！勘弁してください！！！｣
海賊｢ごちゃごちゃうるせぇな！！お前は脅しだから黙ってろ！！｣
｢や、やだ！！臭いし！離して！！｣
サボ｢ブッ｣

ピンチすぎて思わず本音を零してしまい、サボさんが吹き出してしまった
侮辱をされた敵海賊は当然、大層にキレてしまった

海賊｢こ、このォ！！！俺を舐めやがって！！｣

ギリギリと首を締め上げられ、体が宙に浮く

｢や、やだ…！！！｣

ドスッ

海賊｢う…！！？？｣
｢わっ…！？｣

急に敵海賊が倒れた
苦しそうにして悶えていて、剣を落としていた

…股間に手を当てている…まさか

サボ｢アッハッハッハッハッ！！！！ちょ、待って！！笑いがとまら…アハハハハハ！！！｣

まさかだった

なんと、私の暴れた足が海賊の股間にクリーンヒットしてしまった
やってしまったぁ〜…どうしよう…

海賊｢こ、この…！！｣

敵が剣を手にしようとしている
私はすかさず剣を奪い取り、構えるが

｢お、重た…！！？？｣

海賊｢女の癖にやるってか…？上等だ！！｣

無理やり起きて、私に襲いかかる
だ、大丈夫…！稽古でやった事思い出して…！

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