第七十六話 ページ28
「った……あれ」
鈍い腰の痛みと気だるさで目が覚める
もう海は夕日を差していて、部屋は赤く染っていた
サンジくんはおらず、私は彼のベッドで裸になって寝ていた
「…………」
全身の血の気が引いていくのを感じる
やってしまった…やってしまった…！！
「やっちゃった〜…！」
しまった、そうだった…ここは公式のワンピースの世界じゃなかった！！
二次創作の世界だから何でもありなのをすっかり忘れていた…！
ふと、さっきのことを思い出す
”あぁ、ダメだA、その顔可愛すぎる”
”そんな表情を独り占めしている旦那が心底羨ましい”
”いくらでも抱いていたくなる、夢のようだ、どんなデザートよりも甘いよ”
「うわぁぁぁ！？」
急いで服を着て、サンジくんの部屋を飛び出した
いや最後のセリフなに！！？？スピードワゴンの小沢みたいなセリフ！！！？？まって、私冷静に居られるの……！？
もうなんでそんなこと言えるの！！？
「っすぅーー…私の！！！！大バカ野郎がーー！！」
甲板に出て、どうしようも出来ない恥ずかしさをとりあえず大声で誤魔化した
ゾロ「うっせぇー！」
「はっ……！ご、ごめんなさい…！」
昼寝していたゾロくんから大層な叱責が飛んできた
ゾロ「おめぇさっきまで居ねぇと思ったら急に現れてデケェ声出しやがって…」
「ほんとにすみません、すみません…」
ゾロ「ったくよぉ…もう晩飯の時間だったから良かったけど…」
耳をほじりながら舌打ちをするゾロくんに、申し訳ない気持ちしか出なかった
ゾロ「…？どうしたんだよ」
「いやぁ、いい歳して落ち着きがなく申し訳ないと…」
ゾロ「1個しか変わらねェのに落ち着きのクソもあるか」
そう言って軽くゲンコツを食らった
「いたっ」
ゾロ「俺の昼寝を邪魔した仕返しだ」
ゾロくんはニッと歯を見せて笑って食堂へ向かっていった
「え、ご飯本当に出来てるの……？」
ゾロ「おう、こっそり食いに行くぞ」
「ってそれつまみ食いでしょ！？」
ゾロ「おめェも行くぞ！いざとなったら盾になれ！」
「はぁ！？嫌です！」
ゾロ「いいから行くぞ」
抱えられ、食堂へ強制連行される
つまみ食いを決行しようとしたら、チョッパーとウソップくん、ルフィくんが既に隠れていて先陣を切ろうとしていた
ゾロ「アイツやけに機嫌がいいな…」
鼻歌を歌っているサンジくんを見ているとさっきのことを思い出しては、私の顔が茹でタコのようになる
気を抜いている内に物音を立ててしまった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 110人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
( ???)(プロフ) - さやだよぉぉぉぉさん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！サンジとロー様ほんとかっこいいですよね！大好きです…！何度も読み返して頂けるなんて嬉しい限りです！！感謝の気持ちでいっぱいです！ (2022年9月30日 0時) (
レス) id: 53ae6225ed (このIDを非表示/違反報告)
さやだよぉぉぉぉ - ものすごくおもしろいと思います!!サンジとローが推しでして…私はめっちゃ嬉しいです!!何度でも読み返します!! (2022年9月29日 22時) (レス) @page50 id: 0a3e9ffe82 (このIDを非表示/違反報告)
( ???)(プロフ) - ゆちゃぷさん» ゆちゃぷさんコメントありがとうございます！完全に殴り書きでしたが…！そんなに褒めていただけると書ききった甲斐があります(土下座)また何か妄想が浮かび上がったら書きたいと思いますのでよろしくお願いします！！！ (2022年9月22日 19時) (レス) id: 53ae6225ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃぷ(プロフ) - すごく面白かったです！更新のペースも早くて、毎日楽しみにしちゃってました！最終話ってなると名残惜しいですが、話もごちゃごちゃしてなくて読みやすくて何よりほんとに面白かったです。 (2022年9月22日 18時) (レス) @page50 id: 724eb0f2d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：(´・ω・｀) | 作成日時：2022年9月14日 9時
