黄色い花束を君に・ARS【３】 (ページ24)

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「雅紀、お前はナツキちゃんの所にまっすぐ帰れよ。」

「いいじゃん。和、ナツキは待っててくれるし～」

「へぇ、余裕。

でもさ、俺らが言うのもなんだけど、ナツキいつまで待たせるんだ？

待ちくたびれて、その寂しさを埋めるやつが出てきてるかもよ。」

「えっ！！！

それ困る！！！

Aちゃん、ごめん。ナツキが待ってるからすぐには行けないよ。

でも、Aちゃんのことナツキも好きになると思う。またナツキと一緒に遊びに行くから。」

和成さんに続いて潤さんまで突っ込んだので、雅紀さんは大慌てだ。

やっぱり、みんなをずっと待ってる人がいるんだな。当たり前か。

「Aちゃん。

わざわざ連絡くれてありがとう。

この魔法が届くのココがギリギリだと思う。

俺たち頑張ってくるよ。

じゃ、後は和、よろしく。

俺たちは先に行くわ。」

「えーーーー！

俺もうちょっとAちゃんと話したいのにーーー。」

「いいから行くぞ！」

「和、ずりぃ。」

「じゃあね。Aちゃん。」

「ありがとね。」

四人がどんどん遠ざかっていくように声が少しづつ小さくなっていった。