１６３：突撃 ページ13
そろそろ春がやってくる。
卒園式の入園式。園が慌ただしくなるこの季節は、
休みも作らないといけないものがたくさん。
侯くんの所に行けなくて、電話かメッセばかりで連絡をとる日々が続いていた。
ここまで忙しいと、アパートは寝に帰るぐらいだし
実家の掃除もできていない。
食事も美容も後回し
自分が荒れてくるので侯くんに見せられないな。
寂しい前に、ずぼらな所を見られなくてホッとしている自分がいた。
「A先生。ここまでできたら、後は予行練習と本番だけ。
お疲れ様。週末はゆっくりしよう。」
同僚の先生に声をかけられ、最後の紙の花を作り終える。
片付けをして、最後に園を出た頃には辺りは真っ暗で人が通らないほど遅い時間になっていた。
「おつかれさん。」
電話で聞き慣れた声が耳に届く。
スマホにも何も連絡が来てない。
声の方を見ると一ヶ月ぶりの生の侯くんが立っていた。
「Aちゃん。元気やったか？」
長い足であっという間に私の前まで来る。
「こんな遅うまで、ほんま大変やな。時間が急に空いたから来てもた。
驚いたか？」
驚きすぎて、声も出ずにどこかのお土産ものみたいに首を縦に振る。
そんな私を見て、笑いながら私の頭に手を乗せた。
「急いで来たから、ホテルとってないんや。Aちゃんの部屋泊まってええやろ？」
その瞬間に、笑顔が凍った。
『ごめん。無理！』
その返答に、侯くんの顔も凍った。
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あっちき(プロフ) - 咲良もちさん» とんでもないです(笑)咲良もちさんの作品は全て大好きなので、どれも楽しく読んでいますよ。口下手なので回数も上手いコメントもできませんが、これからも応援しています。ご無理なさらない程度に筆を進めて頂けると嬉しいです(笑) (2018年1月1日 15時) (
レス) id: 46740ea43e (このIDを非表示/違反報告)
咲良もち(プロフ) - あっちきさん» ご無沙汰してます。前作からコメントくださってありがとうございます。あまりにも遅筆になってしまったので、離れてしまわれたかも。。と、気になっていましたので、愛着まで持っていただけていたこと、胸がいっぱいです。今度ともよろしくお願いします。 (2018年1月1日 13時) (レス) id: b2361a447a (このIDを非表示/違反報告)
咲良もち(プロフ) - Rinkj8さん» コメントありがとうございます。前作から読んでいただいていたんですね。励みになります。遅筆ですが、他の方の構想はあるので、形にしていきたいと思ってます。またよろしくお願いします。 (2018年1月1日 13時) (レス) id: b2361a447a (このIDを非表示/違反報告)
咲良もち(プロフ) - ちびこさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけて嬉しいです。続編希望していただけるなんて！まずは途中になっている作品にとりかかります。今後ともよろしくお願いします。 (2018年1月1日 13時) (レス) id: b2361a447a (このIDを非表示/違反報告)
あっちき(プロフ) - 完結おめでとうございます。お忙しいであろう中、本当にお疲れさまでした。この作品は最初からリアルタイムで読ませて頂いて、勝手に愛着を持っていました。こんなに素敵で心温まる作品に出逢えた事に感謝しています。これからも咲良もちさんの作品を楽しみにしています (2018年1月1日 2時) (レス) id: c7d01a216d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲良もち
| 作成日時：2017年9月3日 22時
