小山さん家 (ページ1)

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小山さん家の1日ページ1

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目覚まし時計に叩き起こされ、私はノソノソと起き上がった。

隣には、こんなにうるさい目覚ましがなってもスヤスヤと可愛い顔で寝息を立てている、年中になる祐がいる。

ちょっと羨ましいと思いながら、私は部屋を出た。

それでも、今日はゆっくり起きれる方だ。

祐の通う保育園のお昼ご飯は、月水金が給食で、火木がお弁当だ。

今日は月曜だから給食で、朝は朝食を作るだけでいいからちょっと嬉しい。

週始めはやっぱりゆっくり寝ていたい。

サッサと朝食を作っていると、小5の慶ちゃんと小2のシゲが起きてくる。

この二人は、毎朝自分で起きれるんだよね。

シゲ、朝はテンションめっちゃ低いけど。

「おはよ。」

「おはよ。そろそろご飯できるから、タカと祐くん起こしてきてくれない？」

まだもう少しできるまでには時間がかかるんだけどちょっと早めに言うのは、あの二人の寝起きがすこぶる悪いからだ。

ちなみに、祐を起こすのは慶ちゃん担当で、タカ(小4)を起こすのはシゲの担当だ。

「今日の朝ごはん何？」

「目玉焼きと、昨日の煮物。」

タカを起こすためのエサを渡し、シゲは階段を登ってった。

目玉焼きが焼き上がりお皿に移したころ、眠そうな顔の祐が慶ちゃんと手をつないで起きてきた。

そのままトコトコと私の方に寄ってくるのがとても可愛い。

「ねぇねおはよ。」

「おはよ。朝ごはんだから、慶ちゃんと机に座ってて。」

一度抱き上げると満足して、おりこうさんに机に座ってくれる。

体が弱くしょっちゅう熱をだすから、このときついでに体が熱くないかチェックをしている。

「おはよー。」

タカも起きてきたら、みんなで朝ごはんだ。

食べることが大好きなタカは、朝からモリモリ食べてくれる。

反対に、食が細い祐にはひと苦労だ。

始めの方は自分で食べてくれるけど、すぐに箸を置いてしまう。

　

「祐、あーん。」

こうして口に運ぶと口を開けてくれるんだけど、時間がかかってしかたない。

可愛いんだけどね。

食べ終わったら、お薬の時間だ。

私も祐も心臓に持病があるから、薬を飲んでいる。

これがまた大変で、特に最近は祐のお薬に苦い物がプラスされたから、飲みたがらない。

私も薬は嫌いだから、気持ちはよく分かるけど、飲ませない訳にはいかない。

「いってきまーす。」

小学校に行く三人を見送って、vs祐の第二ラウンドだ。