Hello.SEVENTEEN... (ページ3)

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母へページ3

父の血しぶきが服に着いたため家には皆が寝静まったあとに帰った。

簡単に家を出る準備を済ませ。
母へ手紙を書いた。

愛するお母さんへ

お母さん私は訳あって日本を離れます。
飛行機代はお母さんのへそくりとお金で乗ります。
この後の飛行機を予約しているのですぐ行きます。
まだ中学生だとは思わないでください。
もう中学生なのです。
もう子供ではありません。
お姉ちゃん達にお兄ちゃんこんなダメな妹をお許しください。
探さないでください。
探して真実を知った貴女は私を恨むでしょう。
私に会えるのは死んだ時のみだと思っていてください。
お母さん、こんなダメな娘をお許し下さい。

ダメな娘Aより

今の気持ちを表してみた。
自然と涙がこみ上げて来た。
今まで尖った私を優しく見守ってくれた母。
弱虫な私を守り強くしてくれた兄。
いろんなことを教えてくれた姉達。
楽しくふざけあった日々。
数時間前まで続いていた幸せな日々。
数時間前に壊された幸せな日々。

中学生には辛かった。
初めて人を殺した快感。
初めて味わった感覚。
辛くて。悔しくて。悲しくて。自分が哀れで。嫌で。何よりも後悔をした。

なぜ父は私を選んだのか。他の理由もあったんじゃないか。他のを選んでいれば誰も死なずに済んだんじゃないか。

罪悪感を通り越して怒りが込み上げてきた。

ネットで飛行機を予約し。
母の財布とへそくりを持って電車に乗り成田駅に着いた。

出発は早朝の5時。
その間に手続きを済ませ待つ。

行き先は

韓国だ。

さようなら日本。

さようなら家族だった人達。

さようなら故郷。

さようなら過去。

さようなら今までの自分。