第五話 友人 そして三門市へ ページ6
「友人・・・・・」
敦には縁の無かった言葉だ。
少し寂しそうに呟く彼に淳は微笑む。
『敦さん
逢って間もない私たちですが 探偵社の先輩後輩で
在る以前に私たちは友人でも在るのですよ?』
『其れとも私と友人になるのは厭でしたか?』そう尋ねた彼女に敦はへにゃりと笑った。
「いえ とても___とても嬉しいです」
『其れは善かったです』彼女は向日葵のような笑みを浮かべると
海が見えた。
きらきらと輝く海が。
彼女の
.
.
.
ガラリと変わった街並み
銀髪を揺らしながら淳は深く息を吸った
『着きましたね 三門市』
此の間まで
此処からでもボーダーの基地が見える。
『待ち合わせの時間迄まだ時間が有りますね
如何しましょうか・・・・・』
カーディガンの
此処で待つのも善いですけどあと一時間も有りますし・・・・・。
辺りをキョロキョロと見渡し淳は『あ』と声を上げた。
『
彼処でお茶にしましょう』
ふわりと笑う淳に敦は「で でも」と遠慮しながら云った。
「僕 あまり持ち合わせが無くて・・・」
『大丈夫です 私が払いますから』
彼女は手を掴むと『ね?』と笑みを浮かべて訊く。
『私からの少し遅れての入社祝いです
貴方の処にいる鏡花さんにも後で何かお祝いをし
なくてはいけませんね』
『女の子なら可愛いお人形や縫いぐるみの方が善い
ですかね』真剣に悩み始めた淳を引き摺るようにして敦は喫茶店へ連れて行った。
『此処の珈琲はとても美味しいですよ敦さん』
珈琲を啜りながら云う彼女、僕はメニューを見ながら肩を震わせていた。
高い、高すぎる。
喫茶店の珈琲や
目の前に在る"タルト"と呼ばれる物に僕は無意識の内にゴクリと唾を飲んだ。
『敦さん?食べないのですか?』
珈琲を啜っていた淳は訊いた。其れは其れは不思議そうに。
フォークを掴む手が震える。
『さぁ どうぞ』
有無を云わせない彼女の笑みが後押しとなり僕は
あ 矢っ張り凄い美味しい。
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RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます。ワートリと文ストのクロスオーバーの話なら考えているのですが銀魂の方は大まかなストーリしか知っていないのでご期待に添えるかは分かりません。なかなか占ツクに顔を出す事が出来ませんがこれからも宜しくお願いします。 (2017年9月23日 18時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きですもし今後他の作品を作る予定があったらワールドトリガーとコラボかトリップか転生した黒バスかアニメKか銀魂の銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体調にきよつけてがんばてください。 (2017年9月23日 16時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます。なかなか占ツクに浮上する事ができませんが更新頑張りたいと思います。 (2017年6月17日 22時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - ウォォォ!続きが気になります。(>_<)更新頑張って下さい! (2017年6月17日 14時) (レス) id: c10de46325 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ふにゃたさん» コメントありがとうございます。更新頑張りたいと思います。 (2017年4月3日 21時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨雫 | 作成日時:2017年2月24日 23時