第四話 やり口 ページ5
『質問は以上ですね？其れでは其の三』
作り笑いが消え、再び向日葵のような明るい笑みを浮かべた。
『私に対して 必要以上の詮索はしないでください』
これには福沢も少しばかり驚いた。
『先程伝えた通り私にも色々な事情が御座います
私の事は必要以上な詮索は避けて頂きたい』
『其の代わり犯人の処罰は其方にお任せしましょう』
彼女はそう云った。
金木犀がふわりと香る。
唐沢の冷や汗がぽたりと手に落ちた。
凄い、
彼女のやり口は私よりも洗練されている。
此れ程やり口が洗練されていると云う事は確かに潜入には持ってこいの人物だ。
其れ処か＿＿＿＿。
唐沢は彼女の夕陽色の瞳を見た。
彼女の言葉、動きには何一つ感情が入っていない。余計な事をしないのか、したくないのか。
唐沢の表情を見てか、淳は『大丈夫ですか？』と尋ねる。
その言葉からも矢張り感情は感じなかった。
「＿＿＿判りました 条件を呑みましょう」
唐沢がそう云うと目の前の淳はにこりと笑った。
『ご依頼 有難うございます』
瞳がすぅと細められる。
『では明日から宜しくお願い致します』
.
.
.
かたんかたん
電車が揺れる。
段々と変わって行く街並みに淳はハァと深く息を吐いた。
「大丈夫ですか？石川さん」
そう尋ねたのは敦だ。
『えぇ 大丈夫です
只ヨコハマを離れると少し悲しいですから』
「え でも
だと聞きましたけど」
敦は冷や汗を流しながら訊いた。
『確かに旅行するのはとても好きですが 長年住み慣
れた街を離れるのはとても寂しいことなのですよ』
ふふと笑ってそう云う彼女に内心「変わった人」だなと敦は思った。
三門市まではまだ少し距離が有る。
敦は景色を見ていたが或る物に気が付いた。
キラン
それは太陽の光で青い輝きを放つ。
「其れ・・・とても綺麗ですね・・・・・」
敦の言葉に彼女は『あぁ 此れですか？』と
彼女の手の中で輝くそれは如何やら光の加減によって輝き方も違うようだ。
『此れは大切な友人たちからの贈り物でして
何時も身に付けているんです』
「へぇ」そう頷き
『私には判りませんが何か宝石を加工した物のよう
で・・・私の誕生日に友人たちから貰いました』
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RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます。ワートリと文ストのクロスオーバーの話なら考えているのですが銀魂の方は大まかなストーリしか知っていないのでご期待に添えるかは分かりません。なかなか占ツクに顔を出す事が出来ませんがこれからも宜しくお願いします。 (2017年9月23日 18時) (
レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きですもし今後他の作品を作る予定があったらワールドトリガーとコラボかトリップか転生した黒バスかアニメKか銀魂の銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体調にきよつけてがんばてください。 (2017年9月23日 16時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます。なかなか占ツクに浮上する事ができませんが更新頑張りたいと思います。 (2017年6月17日 22時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - ｳｫｫｫ！続きが気になります。(>_<)更新頑張って下さい！ (2017年6月17日 14時) (レス) id: c10de46325 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ふにゃたさん» コメントありがとうございます。更新頑張りたいと思います。 (2017年4月3日 21時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨雫 | 作成日時：2017年2月24日 23時
