第三十九話 確信 ページ40
カタカタカタ＿＿＿
タイピング音が誰もいない部屋の中で大きく響いた。
久し振りに探偵社の自分の机に座り仕事をする。
ボーダー本部から太宰と共に帰ってきた淳は『確認したい事が有るから』とそのまま社に戻っていた。
勤務時間外な為社内に殆ど人はいなく、
今社にいるのは淳と医務室で医薬品の在庫確認をしているで或ろう与謝野、そして社長で在る福沢と江戸川 乱歩。
きっと今頃社長と乱歩は社長室で話でもしているだろう。
『・・・・・』
目の前の
今見ているのはポートマフィアの傘下企業の詳細。
ハッキング行為はあまり得意ではないのだが仕込まれた為か或る程度の事はできる。
『・・・有った』
缶を机に置き、画面に顔を近付けた。
カタカタと昔の知恵を振り絞り、頁に掛かった暗証番号を外していく。
最後のを外すと素早く記録する。
矢張り考えた通りだ。
画面に映し出されているのはポートマフィアの或る傘下企業の名。
その中の幹部の名には見覚えが有った。
『確か 此の人たちは異能者でしたね・・・・・』
能力名は知らない。
だが其の能力が何のような物なのか、其れだけは忘れる事は無い。
"姿を偽る異能"
"記憶を操作する能力"
其の企業のトップの人間は姿を偽る事で有名だった。
『姿を偽る・・・記憶を操作する＿＿＿＿
其れなら簡単ですね』
ふぅと溜息を付き、鈍く痛むこめかみを押さえる。
後は太宰君からの報告を待つだけだ。
一気に珈琲を飲み干すと缶をゴミ箱に投げ入れた。
コンと小気味善い音がして、其れはゴミ箱の中に収まる。
取り敢えず風呂に入って眠りに付きたい物だ。
今日一日の疲れは酷く、肩や腰など節々が痛む。
大方、理由は太宰に有る。
社長室を
.
.
.
乱歩さんは寝てでもしているのだろうか。
帰宅する為に足早に歩き乍ら淳はそう考えた。
街灯が辺りを照らし、淳は夜空に浮かぶ月を眺める。
月を眺めていると、何故か太宰の顔が浮かんできた。
太宰の事を考えていると、今日の事でむくりむくりと怒りが沸いてくる。
寝る前にでも酒を煽りたい気分だ。
淳は深く今日何度目かの溜息を付いた。
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RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます。ワートリと文ストのクロスオーバーの話なら考えているのですが銀魂の方は大まかなストーリしか知っていないのでご期待に添えるかは分かりません。なかなか占ツクに顔を出す事が出来ませんがこれからも宜しくお願いします。 (2017年9月23日 18時) (
レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きですもし今後他の作品を作る予定があったらワールドトリガーとコラボかトリップか転生した黒バスかアニメKか銀魂の銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体調にきよつけてがんばてください。 (2017年9月23日 16時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます。なかなか占ツクに浮上する事ができませんが更新頑張りたいと思います。 (2017年6月17日 22時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - ｳｫｫｫ！続きが気になります。(>_<)更新頑張って下さい！ (2017年6月17日 14時) (レス) id: c10de46325 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ふにゃたさん» コメントありがとうございます。更新頑張りたいと思います。 (2017年4月3日 21時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨雫 | 作成日時：2017年2月24日 23時
