第十三話 誘拐容疑 ページ14
「太刀川 俺たちは暇じゃ無いんだ
レポートなら自業自得だ 勝手に困ってろ」
風間の言葉に「お 仰る通りで」と太刀川は更に真っ青になって云った。
風間は太刀川を見て「ふん」と鼻を鳴らす。
しかし何れ程忠告されても効かないのが太刀川だ。
此方に無言で近付くと淳の腕を掴む。
「風間さんが手伝ってくれないなら此奴に手伝わせ
るから」
「トリガー
___属に云うお姫様抱っこである。
「!?待て 太刀川・・・・・!」
風間が止めるのも無視して彼女を抱えた太刀川はその場から走り出した。
抱き上げられたまま言葉を発さない淳の心境は
『そう云えば
其の場に残された風間は直ぐに追おうとするがもう独り残された存在に気付きトリガーをポケットに仕舞った。
「・・・石川さん」
しょぼんと肩を落とす太刀川による第二の被害者に心底同情した。
.
.
.
「此処迄くれば大丈夫だろ」
機械的な音がして扉が開いた。
中は生活感溢れていて、
「あれ?太刀川さん
猫目の少年がソファーから立ち上がり此方にやってきた。
ソファーには長めの黒髪の少年と明るい髪色の垂れ目の少女がいて、此方をジッと見ていた。
「俺のレポートの助っ人だ!」
ニコりと笑みを浮かべる太刀川と対照的に『敦さん・・・』と悲しそうに呟く淳を見て瞬時に理解をしたのか猫目の少年は顔を思い切り顰める。
「アンタとうとう誘拐迄するようになったのか」
其の目はまるで地面に落ちている塵を見るような冷たい目だ。
ソファーでは黒髪の少年が「太刀川さんが 誘拐」と呟き震えている。
「否 待て待て
俺は誘拐なんてして無いからな!?」
弁解も虚しく、太刀川を見る少年たち三人の目が凍てついていた。
『太刀川様が私を連れてきたのは事実ですが
あまり責めないで上げてください』
猫目の少年を見上げ淳はそう云った。
「お前名前は?」
淳を見下ろしながら少年は訊く。
ふわりと淳は笑みを浮かべお辞儀をした。
『石川 淳と申します 齢は二十二
ヨコハマの武装探偵社の一員として働いています』
.*・゚ .゚・*.
三月一日
やつがれさん誕生日おめでとう!
第十四話 太刀川隊と銀髪さん→←第十二話 彼女の笑みに裏など無い
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RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます。ワートリと文ストのクロスオーバーの話なら考えているのですが銀魂の方は大まかなストーリしか知っていないのでご期待に添えるかは分かりません。なかなか占ツクに顔を出す事が出来ませんがこれからも宜しくお願いします。 (2017年9月23日 18時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で大好きですもし今後他の作品を作る予定があったらワールドトリガーとコラボかトリップか転生した黒バスかアニメKか銀魂の銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体調にきよつけてがんばてください。 (2017年9月23日 16時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます。なかなか占ツクに浮上する事ができませんが更新頑張りたいと思います。 (2017年6月17日 22時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - ウォォォ!続きが気になります。(>_<)更新頑張って下さい! (2017年6月17日 14時) (レス) id: c10de46325 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN@元アラジンlove(プロフ) - ふにゃたさん» コメントありがとうございます。更新頑張りたいと思います。 (2017年4月3日 21時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨雫 | 作成日時:2017年2月24日 23時