モブ５ ページ6
全校放送で残っている者は
遠くの方から何かが破壊される音がした、幸いまだ私達の方には来てない。
『ねぇ、真尋』
「な、何！？」
私は手を引かれながら真尋に言う。
『さっき私さ、
"こんなモブ襲って来る近界民なんていない"って
"襲うならヒロインか
ゃない？"って言ったじゃん』
「それが何！？」
真尋はだんだんと近付いてくる破壊の音に涙を溜めながら訊いた。
『あの言葉、前言撤回するわ。
私達みたいなモブの方が襲われやすいんだよ』
ドガッ
そんな音がして側の壁にヒビが入った。
"ほらね"私は自分の命の危機にも関わらず意外にも冷静だった。
ガラガラガラ
爆音が響き、辺りに破片が落ちている。
「あ、あぁ＿＿＿＿＿」
そんな真尋の弱々しい声が聞こえたけど、私の視線は壁を破壊した"何か"に釘付けだった。
私達の目の前に立ちはだかる１体の近界民。それがどんな名前でどんなヤツなのか私は知らない。
でも＿＿＿＿＿＿
ギョロギョロと動く目みたいなやつが気持ち悪くて、それに見られると身体が恐怖で震えているのが分かる。
私は＿＿＿＿私達は、モブ。
こんな気持ち悪いバケモノから身を守る術を持って無いのよ。
私は真尋を守るように抱き着いた。
あ、これ私達死/ぬわ。
ふとそう思った。
背後の近界民があの大きな刃のついた手を振り下ろしてくるのが分かる。
あぁ、最後くらい＿＿＿＿
『海鮮丼、お腹いっぱい食べてみたかったわ！畜生！！』
ギュッと真尋を抱き締める腕に力を込めた。
死/を覚悟した、その時＿＿＿＿
「大丈夫？お嬢さん方」
背後から声がして、私はついつい背後を見てしまう。
そこには青いジャケット姿の謎の男がいて、近界民は倒されていた。
あぁ、また面倒な事に巻き込まれた。
痛む頭を押さえて、私はげんなりとする。
今目の前にいるのはあのボーダーだとかいう
『主要人物じゃねーか！？』
柊 明日香、多分ピチピチの１７歳。至って普通のモブ。
平凡な生活をぶち壊すような主要人物に助けられました。(てへぺろ)
＿＿＿ウェ。
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明太子 - いやぁ、夢主めっちゃイケメン出くわすすね。そして父になる木村君可愛いです。かっこいいです。更新待ってます！ (2021年4月6日 19時) (
レス) id: d3d949044b (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - めっちゃ面白いです更新楽しみにしてます！ (2017年11月5日 16時) (レス) id: 84c51744c8 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN@元アラジンlove(プロフ) - 夢猫さん» ありがとうございます。頑張ります。 (2017年2月7日 7時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
夢猫(プロフ) - わかりました。気長に待ってますね(^^) ゆっくりでいいので、思い付いたら更新してください。 (2017年2月6日 1時) (レス) id: 9920389b24 (このIDを非表示/違反報告)
RAIN@元アラジンlove(プロフ) - 碧葉ユリさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。更新頑張ります。 (2017年1月7日 14時) (レス) id: 5aca2d49f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RAIN@元アラジンlove | 作成日時：2016年12月26日 13時
