52本 ページ4
．
「テヒョン…？」
私は不思議に思って上体を起こそうとしたら両手首がビクともしなかった。
急いで確認するとベッドと縄で繋がれている状態だった。
ﾃﾋｮﾝ「あーダメダメ。暴れたらベッド壊しちゃうよ？」
「テヒョン、どういうこと」
ﾃﾋｮﾝ「そんなに睨まないでよ！やっと俺とAだけの空間になれたのに…｣
「それが聞きたいんじゃない。縄解いて」
ﾃﾋｮﾝ「ははっ…、何言ってるの。無理だよ？」
「…は？」
ﾃﾋｮﾝ「誰にも邪魔させないよ。やっと…やっと自分の過ちに気付いてAの取引先候補の会社に再入社して…やっと手に入ったのに！！」
興奮気味で瞳孔を開きながら話すテヒョン。
…いや、この人はテヒョンなの？
こんな怖い事を話してるのはテヒョンなの？
ﾃﾋｮﾝ「A…、怯えてるの？」
「触らないで！！」
ﾃﾋｮﾝ「ここなら誰にも邪魔されないよ？お荷物の兎も居ないんだよ？」
なんて言い方…。
ジョングクは私の大切な人なのに。
愛おしそうに私の髪の毛を触るテヒョンをキッと睨んだ。
それでも怯まないテヒョンは、ニッコリと笑っている。
ﾃﾋｮﾝ「好きなんだよ…A」
「私は…、好きじゃないっ。ジョングクが好きなの！もうテヒョンとはおしまい！！」
ﾃﾋｮﾝ「あー聞きたくない」
「ん！？！？」
口元をテヒョンの手で塞がれた。
どうしよう、怖い…。
ﾃﾋｮﾝ「俺だけの名前を呼んで？俺の大好きな声が別の男の名前を呼んでいるってだけで虫唾が走る」
怖さのあまり身体が小刻みに震えているのが分かった。
…情けない。
自分がとても情けない。
ﾃﾋｮﾝ「あ、お腹空いたよね？ちょっと待ってて！パン買ってある！」
急にいつものテヒョンに戻ると部屋から出ていった。
「ぶはっ！！」
私は一気に酸素を吸った。
でも、呼吸を整えようにも怖さのあまり心拍数が早い。
「んで…、こんな事に…」
未だに信じられない。
テヒョンがまだ私に未練があった事。
そして何より、こんな狂っていたなんて。
ﾃﾋｮﾝ「お待たせ！！」
パンを持って再び部屋に入ってきた。
「…いらない」
ﾃﾋｮﾝ「え〜？でも昨日の晩御飯から何も食べてないでしょ〜？」
確かにそれは否定出来なかった。
私のお腹は空腹を通り越して無になっていた。
ﾃﾋｮﾝ「ほら、食べて？」
ちぎったパンを私の口元に差し出す。
それを仕方なく口の中に入れる私。
あ、普通のパンだ…。
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ナイトウルフ - ジミンの扱いが...ww グク可愛すぎて私の表情筋がゆるゆるでした！！笑 続き待ってます✨ (7月31日 20時) (
レス) @page19 id: 9130adbc3c (このIDを非表示/違反報告)
いっつ - このお話とても最高です!! 更新楽しみにしてます♪ (2019年4月3日 18時) (レス) id: 03ebfc193d (このIDを非表示/違反報告)
riyon - このお話大好きです!更新がんばってください!(#^.^#) (2018年11月25日 15時) (レス) id: 6c2fd244f1 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 凄く面白かったです！出来ればグクとハッピーエンドがいいです！更新楽しみにしてます笑 (2018年8月14日 23時) (レス) id: 8e0d832030 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 更新楽しみに待っております！(*^ω^*) (2018年1月24日 18時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サク
| 作成日時：2017年1月24日 16時
