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足早に帰った、
既読はついてるのに、返ってこない返事、胸騒ぎがして
理由、理由。
頭の中を駆け巡り色々並び立てたが、結局いい言い訳なんて思いつかない。どうにか昨日ふっかと過ごしたのを悟られないように、意気込んでドアを開けた。
「ただいま、」
そう声をかけても、響くだけで返事は返ってこない。リビングの電気だけが付いているから、胸が騒ぐ。
恐る恐るリビングまで行くと、俺を待っていたのか、目黒が立ち尽くしていて、じっと見つめるその瞳にひゅ、と息を呑んだ。
深澤のことは悟られないように、笑みで隠す。
俺のせいで感情が無茶苦茶になってる目黒を出来ればもう見たくはない。ゆっくりと口を開けた。
「ただいま、蓮。昨日はごめんね。俺、眠くて店の2階で朝まで眠っちゃってたらしくて、それで、蓮に連絡もせずに、ごめん。今日、昼頃ライン送ったの見た？既読ついたのに返事こないからほんとは早退したかったんだけど、今日忙しかったみたいで。蓮、そういえば今日、店に来なかったね、待ってたのに、」
蓮の眉毛は下がっていてずっと考えていたが出てきた言葉はやはり言い訳がましかったか、と少し反省する。
一気に喋りすぎたから口はもうカラカラで、本当は冷蔵庫の水を取りに行きたかったが、「話があるから、」と目黒に引っ張られてソファに二人して座った。
冷静に流れる空気は冷たくて怖い。
もし襲われるのだとしたら風呂に入ってきたくて、掴まれた腕を解こうとしたら抱きしめられてしまった。
「ねぇ、蓮、怒ってるなら、おれ」
「亮平、」
「ん？」
「好きだよ」
「ぅん、俺も好き、」
ふぅ、とため息のような息が耳の隣で感じる。
どうしたのか知りたいから顔を見たくて身体を離そうとしてもその固い意志で抱きしめられた身体は一向に動かなくて、仕方なくゆったりと背中に手を伸ばした。
目黒は、あの時と一緒、初めて目黒の感情をむき出しにしたあの時だ。なんだか他の友達に玩具を取られた子供みたいに泣きじゃくっていた。普段見せない目黒の泣き顔は可愛くてしょうがなかった。あの夜のように泣きそうになってるのか、整えるために息を大きく繰り返してるのが聞こえる。自分の気持ちを押し殺して我慢しているみたいに、抱きしめるだけで何も言わなかった。
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にゃん(プロフ) - dtab担さん» コメントありがとうございます！頑張ります、更新ゆっくりですが最後まで楽しんでいただけると嬉しいです(T . T) (2022年11月24日 9時) (
レス) id: d8a81e8bcd (このIDを非表示/違反報告)
dtab担 - お話大好きです！ふかあべのペアが大好きなので嬉しいです！更新待ってます！ (2022年10月7日 20時) (レス) @page25 id: 2b0f5d8a84 (このIDを非表示/違反報告)
Myuuu(プロフ) - めめあべ なべあべ ふかあべ (2021年12月10日 14時) (レス) id: 39d780231e (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - 切ない…ふっかさん…！！😭 (2021年12月6日 9時) (レス) @page8 id: 4c17d9f925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃん | 作成日時：2021年12月5日 14時
