EP6 ちゃんと、好きだから ページ25
阿部が気付かないうちに体力の限界はすぐそこまで来ていた。いつも通り明るく振る舞っていたが、突然鈍い音を立てて倒れた。
宮舘は大丈夫だと譫言をいう阿部を丸めこめ上の階の仮眠室に運んだ。
昔、阿部に貸そうと思ってた部屋だ。ベッドも布団もとりあえず寝るだけならものは揃ってある。
ベッドに横にならせて険しい顔をした阿部に病気を疑い救急車を呼ぼうとする宮舘。阿部は「過保護すぎ」とおかしそうに笑って寝れば治ると言ったので、阿部の頭を撫でるだけでその場を去った。
気が気でなかったのは宮舘だけじゃなく一階で渡辺も心配そうな顔をしていた。
「阿部、大丈夫？」
「多分。寝不足なんだろうね。」
「最近、阿部眠そうで、よく欠伸してた」
「......」
「ふっか......呼ぶ？」
「........ぃや、」
渋った宮舘を見て渡辺は唇を噛む。
やるせない気持ちに休憩時間阿部のところに足を運んだ。想像以上に表情は硬くなくて少しの心配が晴れる。
阿部は足音に小さく唸ってから瞳を開けて渡辺を見た。
見たことない悲しそうな渡辺の顔に何故か不自然さを感じて噴き出してしまった。それなのに、辞めようとしない。
言いにくそうに口を開ければそこから出てきたのは最近付き合った、目黒のことだった。
「目黒のせいだろ？.....今までのお前じゃあり得なかった。目黒と付き合ってからお前、変な風になってった。」
「....蓮は優しいよ」
「.......でも、」
「ほんと、翔太が悩まなくても大丈夫だから、ね？」
もう頭痛いから寝る、そう言い放って阿部は背中を向けた。
その1日だけじゃなく阿部は休憩時間身体を休めるようになった。いつもなら宮舘の作った珈琲を飲みながら料理を勉強中だという阿部の手料理を振舞ってもらっていたのに。
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にゃん(プロフ) - dtab担さん» コメントありがとうございます！頑張ります、更新ゆっくりですが最後まで楽しんでいただけると嬉しいです(T . T) (2022年11月24日 9時) (
レス) id: d8a81e8bcd (このIDを非表示/違反報告)
dtab担 - お話大好きです！ふかあべのペアが大好きなので嬉しいです！更新待ってます！ (2022年10月7日 20時) (レス) @page25 id: 2b0f5d8a84 (このIDを非表示/違反報告)
Myuuu(プロフ) - めめあべ なべあべ ふかあべ (2021年12月10日 14時) (レス) id: 39d780231e (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - 切ない…ふっかさん…！！😭 (2021年12月6日 9時) (レス) @page8 id: 4c17d9f925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃん | 作成日時：2021年12月5日 14時
