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「亮平、お風呂」
「はーい」
阿部はソファから腰を上げた。
タオルで髪の毛をガシガシ拭く目黒とすれ違うと、阿部の腕をその手で掴んだ。無意識に上目遣いになるその目に引き込まれそうで、息を呑む。
「亮平、明日仕事休み？」
「うん、そうだよ。」
「じゃあ、準備してくれる？」
「ぁ、えっと」
準備っていうことは、ソウイウコトをするってこと。
「じゃあ、一回だけ、いい？痛くしないから。」
阿部はどうにか断る理由を探し回ったが、目黒は食い気味に言葉を付け足す。頬は上がっているのに光の宿ってない目に、コクリと頷いた。最近の目黒はなんか可笑しい。その変化を上手に言葉にできないが、多分、何を考えているかわからない、その言葉が恐ろしくピッタリと今の目黒にあっている。
次の日が休みだったら絶対に誘ってくる、その行為中もなんだか冷たくて、喪失感に駆られて今まで以上に不安に思う。目黒は自分を愛してくれているはずなのに、全てを自分に見せてくれない目黒を信じられなくて、ソウイウコトは何かに理由につけて断るようになっていった。
それも許さない目黒の気持ちがわからなくて怖かった。
背中に手を回して不安を拭い取るように抱きしめ続ける。結局3回ぶっ続けで止まらず阿部は疲労して、気を失うように眠った。
「ごめんね、やり過ぎた」
「ううん、ちょっと腰痛いだけ。」
2人して起きたのは11時、目尻を下げて謝る目黒の頭を撫でる。
「ごめん、」
「だから、いいって。」
始まったら一回で済まないことを知っていたから、目黒のことが好きだったから咎めるようなことも言いたくなかったし、拒否は出来なかった
その気遣いが反対に気持ちが風船のように膨らんで破裂するほど大きくなっていた。
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「阿部、眠そうじゃん。」
「翔太こそね」
渡辺は大きく欠伸をした。続けて阿部も欠伸をすると宮舘に笑われる。
「開店するよ」
「はーい」
空元気に返事を返す。渡辺は阿部の顔を不思議そうに覗いたが、いつも通りの笑顔だった。わかりやすく笑顔が減ることはなかった。渡辺と違って阿部は隠すのが得意だったし何を言っても自分の考えを曲げない頑固だと知っていた。だけど、それでも気になる笑顔の裏側に渡辺は手を伸ばした。
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にゃん(プロフ) - dtab担さん» コメントありがとうございます！頑張ります、更新ゆっくりですが最後まで楽しんでいただけると嬉しいです(T . T) (2022年11月24日 9時) (
レス) id: d8a81e8bcd (このIDを非表示/違反報告)
dtab担 - お話大好きです！ふかあべのペアが大好きなので嬉しいです！更新待ってます！ (2022年10月7日 20時) (レス) @page25 id: 2b0f5d8a84 (このIDを非表示/違反報告)
Myuuu(プロフ) - めめあべ なべあべ ふかあべ (2021年12月10日 14時) (レス) id: 39d780231e (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - 切ない…ふっかさん…！！😭 (2021年12月6日 9時) (レス) @page8 id: 4c17d9f925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃん | 作成日時：2021年12月5日 14時
