EP4 綺麗な海 ページ17
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「目黒さん、見て、すごい！」
「綺麗ですね」
2人の目には綺麗な海が映っていた。浜辺を歩きはしゃぐ阿部に目黒は微笑みかける。
3歩前を歩く阿部の手を取った。
引っ張られて目の前に目黒の顔。綺麗だな、と見惚れているとキスをされた。驚く阿部に目黒はゆっくりと口を開く。
「好きです。俺と付き合ってください」
真剣な眼差しを向ける目黒に、目黒の綺麗な瞳に、吸い込まれそうになって、咄嗟に目を伏せた。
俺でよければ、そう返事をした。
あまり深くは考えなかったけど、その場のロマンチックな雰囲気で頷いてしまった感はあったけど.....目黒への返事に後悔はしてなかった。
目黒は喜んで、手を繋ぎながら鼻歌をした。
「阿部さん、ここで休みません？俺緊張して喉乾いちゃった。」
「いいですよ。」
「へへ、やった」
2人してソフトクリームを選んだ。
手渡されたソフトクリーム。店内は風が抜けて涼しかったが表面は溶けていた。スプーンで口に運ぶと、口内に広がる冷たい甘さ。熱った身体にはちょうどよかった。
「おいしい」
「おいしいですね」
笑うと下がる優しい目尻が愛おしいと思った。
帰りの車で敬語を辞めようという話になって、今に至る。
「家、送るわ。待っててもいい？」
「うん！外暑いし店内で待ってて」
厨房まで聞こえる二人の会話に渡辺は疑問を感じたが、口を出せずに、阿部は二人で店内を出て行った。
「ねぇ、敬語やめたのに、阿部さんっておかしいよね」
「たしかに。なんて呼ぶ？」
「亮平は？どう？」
「緊張しちゃうな、」
「いいじゃん、付き合ってるんだから。」
辿々しいタメ口に、思わず笑みが溢れた。
「じゃあ、俺は、蓮？」
「そう。...よく俺の下の名前覚えてたね」
「目黒蓮って名前めっちゃかっこいいじゃん。印象に残ってたよ。」
「嬉しいなぁ」
街頭だけが照らす真っ暗な道。2人はゆっくり歩いた。まだお別れしたくない、という目黒の欲が零れ落ちてるのを悟ったかのように阿部も歩幅を合わせた。
「ここで、大丈夫。」
「.....ホント？」
「ほんと！また明日、会える？」
「うん、会いに行く。じゃあね、亮平」
阿部は目黒の背中が消えるまで手を振り、それからホテルに向かった。
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にゃん(プロフ) - dtab担さん» コメントありがとうございます！頑張ります、更新ゆっくりですが最後まで楽しんでいただけると嬉しいです(T . T) (2022年11月24日 9時) (
レス) id: d8a81e8bcd (このIDを非表示/違反報告)
dtab担 - お話大好きです！ふかあべのペアが大好きなので嬉しいです！更新待ってます！ (2022年10月7日 20時) (レス) @page25 id: 2b0f5d8a84 (このIDを非表示/違反報告)
Myuuu(プロフ) - めめあべ なべあべ ふかあべ (2021年12月10日 14時) (レス) id: 39d780231e (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - 切ない…ふっかさん…！！😭 (2021年12月6日 9時) (レス) @page8 id: 4c17d9f925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃん | 作成日時：2021年12月5日 14時
