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1月21日 ページ6
寒い日が続き、人肌が恋しい季節。
私は、雄登くんの手をじっと見ていた。
雄登くんと恋人になって半年が経とうとしているのに、
キスはおろか、手も繋いだことがない。
「……寒いね、」
『うん』
「いつもの手袋は？」
『忘れちゃったの』
「ん、」
口をつむんで、私の方に手を差し出してくる雄登くん。
ちょっとかわいい、なんて思ったりして。
『ん？』
「て、」
『て？』
「寒そうだから、」
そう言うと、雄登くんは彼の大きな手で私の手を包み込んでくれた。
『ありがと、』
「ううん。あ、こっちの方があったかいでしょ」
雄登くんの体温に包まれた私の手は、雄登くんのコートのポケットにまっしぐら。
自然と雄登くんとの距離も近くなって。
このドキドキ、雄登くんにも伝わっているのかな。
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作者名：skyt | 作成日時：2019年1月7日 16時
