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2月9日（３） ページ25
『那須、くん？』
そろそろと出てこようとしたら、友達に「どうしたの？」って聞かれちゃって。用事があると店を出てきた。
「待ってた、」
自販機の横にしゃがんでいた那須くんが私を見上げて言った。
私も那須くんの横にしゃがんでみた。
「本当に来てくれるって、思ってなかった」
『うん』
上手く返事ができなくて、那須くんに申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「Aさん、」
『ん？』
「ずっと、Aさんのことが好きでした」
『へ？』
「僕の隣で笑っていてくれませんか？」
『……、』
すごく嬉しくて嬉しくて、夢みたいなんだけど、
『プロポーズ、みたい』
「え、嘘……、なんかごめん」
『でも、私も那須くんとずっと一緒にいたい』
「一緒にいよう」
高校生なのに、大袈裟な告白をして。
恋愛下手な、恋愛初心者な、二人が付き合い出して。
那須くんが18歳になるまで、あと1年。
続く (更新停止中)
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作者名：skyt | 作成日時：2019年1月7日 16時
