ヒミツの幼馴染 (ページ11)

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□ T-side ページ11

いつもと変わらぬ朝。

智洋「Aちゃん、おはよう」

『ともくん！昨日はごめん！私寝ちゃったよね？色々とありがとう』

智洋「ううん、ええんよ」

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学校に着き、「生徒会室行くから」とAちゃんと別れる。

智洋「朝からなんなんですか、」

「なんでもないわよ。朝からご苦労さま」

智洋「Aに手ぇ出てないでしょうね？」

「出してないって。今日もまた、放課後ここに来てね」

智洋「、わかりました」

悔しい。何も言い返せないのが、悔しい。

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「朝振りね、」

智洋「呼び出したのは、そっちでしょう？」

「Aさん、最近重岡くんとも藤井くんとも仲良さそうだけど、

取られても知らないわよ？」

智洋「別にAのことはどうでもいい。

それよりなんなんですか、呼び出しといて」

「ふふ、キスしない？私と」

智洋「はぁ？なんなんですか、いきなり」

「Aさんのこと、どうでもいいんでしょ？

……今度こそどうなっても知らないよ？」

智洋「…………わかりました」

いつかAちゃんと両思いになれたら…………

そんな思いを胸に、ずっと取っておいたファーストキスは、

呆気なく、この女に奪われた。