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待ちに待ったオープンキャンパス ページ10

オープンキャンパス当日――


今日は工業高校に来てるんだ


色んな学科コースがあるんだけど私は電気科と化学科を見てみたいんだよね



先「双葉中学の皆さんはここに並んでください」


あ、行かなきゃ



受付に並んで名前カードを貰わないといけないらしい



受付「名前を教えてください」



凛「鈴鹿凛です!」



受付「バッチ上になっているので見えるところに付けといてください」



凛「わかりました。ありがとうございます!」




はるくんを除く4人と合流




なんで遥くんは居ないのかって?



遥くんは頭が良くて偏差値の高い高校を目指してるんだ



かっこいいよね



だから今日は工業高校には来てないの





皆「凛行くぞ/行くよ」



凛「待ってー」





工業高校の生徒会の人達がここからは案内してくれんだって



案内「ここが電気科です」





実験させて貰えるらしくてすごくワクワクするなー









え、、なんで?



南先輩?見間違えじゃないよね?



確かに名札には南って書いてある



南先輩前は黒縁の眼鏡だったのにコンタクトになってる

かっこいいな……



あれ、まただ私最近おかしいのかな





あ、南先輩にも気づかれちゃった





このまま逸らすと不自然だよね


会釈でもしとこ






ニコッ


あれ笑った



覚えてくれてたのかな?






話しかけるなんてことは私にとってハードルが高すぎる




なんて考えてたら実験はすぐに終わってしまった。



思い出の品物として



電気のことはよく分からないから貰ったものが一体何なのかは


よく分からなかったけど



電気科の一番最初に取る検定の1つの部品を使って



キーホルダーにしてくれたみたい





シンプルだけど可愛い






もう移動する時間だ……






最後の最後まで南先輩のことずっと目で追っちゃった……









5人には言っていないんだ









私の初恋が南先輩だってこと









名残惜しそうに教室を後にした―――









実験中、南先輩が私のことをずっとみていたことなんて知らずに―――

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作者名:Rai° | 作成日時:2021年8月4日 5時

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