49 ページ49
海人Side
廉「…俺らは弱いところもたくさん見せてるやん。Aさんはいっつも優しく受け止めてくれて…。俺らにも甘えてや」
Aさんは、廉をまっすぐ見つめながらも、真剣な表情の中に戸惑いの色が浮かんでる。
少し困ったように俺らの顔を見渡し、そして意を決したように呟く。
A「…いたかった…すっごく」
…たまたまとはいえ、Aさんを椅子に座らせた俺は天才だと思う。
自然と上目遣いになるAさんの表情に、いつもの優しく頼りになる雰囲気は消えていて。
やっぱかわいい…。
廉「ハハッ、強調したな」
A「…永瀬さんが正直に言えって言ったんでしょ？」
廉「そうやな(笑)。でも全然顔変わらへんし、動かへんし、めっちゃ強かったで？」
A 「だって…大人だもん…」
廉「俺らやって、大人やわ(笑)」
玄樹「ふふっ。ほんとは痛かったのに、頑張ったんだね」
A「筋注が一番苦手だから…でも高橋さんと岩橋さんから言ってもらった言葉を言い聞かせてて。だから2人のおかげです」
そう言って、やっとふわって笑顔になるAさん。
そんなAさんを見て、紫耀が明るく話し掛ける。
紫耀「俺ね、もしAさんが泣いちゃったら、ドアバーンって開けて登場するつもりだった！」
A「えっ、そうなの？」
紫耀「でもそんな必要なかったけど…。ちゃんと一人で頑張れたね、えらいえらい」
紫耀がAさんの頭をぽんぽんって撫でる。
紫耀、絶対これやりたかったんだろうなぁ。
みんなが口々にAさんを褒めていって、Aさんはほっとしたように微笑んで…。
…ねぇ、ちょっと待ってよ！
今日は俺のターンでしょ！！
俺だって…！
いつもAさんがしてくれてるみたいに、顔を覗き込んで、優しく聞いてみる。
海人「ね、もう痛くない？」
A「うん、もう痛くない。ありがとう」
よかった。
Aさんの肩から離した手を、そのまま頭に移し、優しく撫でる。
Aさんは少し驚いてるし、俺のキャラじゃないかもだけど、そんなの気にしない。
海人「Aさん、注射頑張ったね！おりこうさんっ！」
A「ふふっ、うん。高橋さんが言った通りね、痛かったけど、ちょっと我慢したらすぐ終わったよ」
海人「でしょー！とっても強かったよ！」
いつもより少し幼く、でも嬉しそうな笑顔になったAさんの頭をもう一回撫でて、俺も大満足だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 480人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「King&Prince」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みほ - あかりさん» 次のお話も楽しみに待ってます♪KINGちゃんの兄弟感が好きみたいですね〜！自分でも改めて感じました！でもあかりさんが書くお話が好きなので、あかりさんのペースで書きたいように楽しく書いていただけたらな〜って思います(*^^*) (2019年10月17日 4時) (
レス) id: bff9eb245d (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - みほさん» 改めて感想読ませて頂いて、幸せな気分に浸ってました♪みほさんは、KINGちゃんが大好きなんだなーって思いました(*^^*) (2019年10月16日 16時) (レス) id: 40fa5520f5 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - みほさん» 私も6人の甘えたり、甘やかしたり…が好きです(o^^o)だからこそ、あまり甘えないイメージのメンバーのお話は、難しいです…。廉くん、かいちゃんは甘えんぼさんなイメージなので、書きやすいですが(*^^*) (2019年10月16日 0時) (レス) id: 40fa5520f5 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - みほさん» みほさん(/ _ ; )朝みほさんのコメント見て、嬉しくて胸がいっぱいになりました(*^^*)その後もお話と照らし合わせて、もう一度コメントを読みました。こんなにたくさん上げて頂いて…！やっぱり次のお話頑張って書こう！って思いました♪ (2019年10月16日 0時) (レス) id: 40fa5520f5 (このIDを非表示/違反報告)
みほ - 甘えん坊になったり、お兄ちゃんになったり、みんなの兄弟感が私は大好きみたいです＼(^o^)／ (2019年10月15日 2時) (レス) id: bff9eb245d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あかり | 作成日時：2019年5月24日 20時
