3.アリス ページ4
岬「…ところで君達は自分達がどんなアリスを持っているか知っているか？」
蜜「・・・は？」
貴「…まぁ…」
岬「…そうか…」
蜜「あーっ！！鳴海先生になんのアリスか聞くの忘れてたー！」
岬「あぁ…アイツのアリスは…貴「フェロモン体質…でしょ？」…あぁ」
蜜「…はい？」
貴「フェロモン体質っていうのは男女問わずフェロモンを撒き散らして相手を虜にする才能の事」
岬「奴はその気になればフェロモンで相手を意のままに出来る」
貴「色恋に免疫が無い僕達なんかが鳴海のフェロモンを受けたらあられもなくメロメロになったり失神したりするでしょうね」
蜜(何それ…それに…あれって…)
岬「あれでも普段は制御ピアスでフェロモンを抑えてるらしいが…」
貴(…あれで？)
岬「この学園には様々なアリスを持った子達が居る」
貴「一般的に知られている千里眼や念道力とかも？」
岬「あぁ。そうかと思えば冗談かと思うような馬鹿馬鹿しいアリスまでな…そういえば人を気絶させる様なスゴイオナラをする子とか居たな…」
貴「本当に馬鹿馬鹿しいわね」
岬「…;;」
岬「まぁこの学園はそういう人より秀でた力を持つ者を集めそれを育て保護する場所」
貴「アリスはそういう力を持つ者、力の総称って訳ね」
岬「そういうことだ」
蜜(アリスって…アリスってなんかスゴイ！)
蜜「すっご〜い！面白ーい！！ウチってそんなスゴイ人達の仲間やったん！？先生、先生！ほならウチはどんなアリス持ってはるんですか！？」
貴「そんなの岬先生に分かる筈が無いじゃない」
岬「あぁ。君のアリスは言い出しっぺに聞くんだな。ってかもう一人の君」
貴「僕の事？」
岬「あぁ。鳴海の事は呼び捨てなのに俺は先生を付けるんだな」
貴「はい。鳴海には付ける意味が分からないし」
岬(アイツ…生徒にも見下されてやがる…)
蜜「先生カムバーーック！！」
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作者名：莉乃 | 作成日時：2021年3月25日 6時
