中学で強豪のバスケ部でマネージャーだった彼女は、高校では強豪のバレー部でマネージャーをしています！

ボールが35個 ページ36

ー翼sideー


翌日の土曜日、私は寮の前で待ち合わせをしていた。

待ち合わせ相手は…、



「悪い。遅くなった」

「すまん」



そう、賢二郎と太一。

今日は部活が休みだったため、私の買い出しの手伝いを含め三人で出かけることになった。



「昨日急に決めたが何買うのか決まってるのか？」


「前から今日は買い出しに行こうと思ってたから目星は付いてるよ」


「本屋寄ってもいいか？この間月バリ発売されたからそれ買いに行きたい」


「あ、私も買いに行こうと思ってた」


「俺も。じゃあまず本屋から行くか」



私達がそろそろ出発しようとすると、寮のドアが開いた。

中から出てきたのは、牛島さんを始めとする2年生5人だった。



「あ、白宮たちじゃん。はよ」


「おはようございます。先輩方」


「三人で出かけるのー？仲良いいねー」


「賢二郎と太一が私の買い物を手伝ってくれるんです。先輩方もどこかへお出かけですか？」


「月バリを買いに行く」



私の問いかけに口を開いたのは意外なことに牛島さん。

買うのがよほど楽しみなのか･･･？



「じゃあ途中まで私達と同じですね」


「あ、じゃあ本屋まで一緒に行く？」



天童先輩にそう聞かれ、私は後ろにいる二人の顔をちらりと見た。


真顔の二人と目があったが、どちらの顔にも「どっちでもいい」と書いてあった。

ちなみに私も同じくどっちでもいい。



「他の先輩方のご迷惑でなければ」


「全然いいよ、ねーみんな？」



天童さんは他の先輩方の方を向くと先輩方はうなずき返す。



「じゃあ、お言葉に甘えて」





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