ボールが22個 ページ23
ー翼sideー
一日の授業が終わり、放課後。
仮入部の人達も含め、全学年の部員がロード−ワークのために体育館前に集まっている。
私はそこの中から牛島さんを探した。
「牛島さん」
話しかけると、牛島さんはこちらに振り向いた。
「白宮か。なにか用か？」
「はい！監督から許可をとったので私もロード−ワークに参加させていただけることになりました」
「！もうか、早いな」
「ちょ、ちょっと待て！白宮、お前も走るって言ったか！？」
二人で話しているところに、瀬見さんが驚いた声を上げた。
話しかけてきたのは瀬見さんだが、周りを見るとほとんどの人が私を見て目を見開いていた。
少し遠くの方で、白布君と川西君も目を見開いてこっちを見ている。
というかよくあそこまで声が聞こえたな…
「はい。今日は私も参加させてもらいます」
「どうやって監督の許可をとったんだ？」
疑問に思ったのか、大平さんが質問してきた。
「それはですね―――」
朝練の時間
「―――あの、監督お願いがあるのですが」
コーチと体育館に入ってきた監督に私は話しかけた。
「何だ。白宮」
目があい、私は話し始める。
「実は、今日の放課後のロードワークに私も参加させていただきたいのですが、よろしいでしょうか？」
「構わねえが、仕事はどうすんだ」
私は予想していた通りの答えが返ってきて、用意しておいた答えを口にした。
「タオルは今日の朝のうちに用意して、ボトルの方は朝練のうちに粉を容器に入れておいてロードワークが終わった後に、水を入れて振るだけの状態まで終わらせようと思います」
「ロードワークの後じゃ、先に選手が帰ってきたときに飲めねえだろう」
この言葉も予想通りだ。
「選手が帰ってくる前に戻ってきます」
「…もし間に合わなかったら、わかってるな。というか、間に合わないと思ったら近道して帰ってこい。春休みの最初の方から寮に入ってるらしいな。流石に道はもう分かるよな？」
「はい」
…なんで監督が私が寮に入った日を知っているんだろう。
まあ、あんな期間から寮に入る人は少ないらしいから職員の間でも有名になったんだろう。
「じゃあ、いいだろう。マネージャーの体力も見ておく必要があるからな」
「ありがとうございます！」
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ゆん(プロフ) - おもしろくてすぐに読み終わりました(о´∀`о)続きが気になります😃更新頑張って下さい(*´∇｀*) (2022年5月26日 13時) (
レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - 緑黄さん» ありがとうございます！ここからは描きたい内容が沢山あるので、恐らくですが更新ペースは少しは早くなると思います！ (2021年6月6日 16時) (レス) id: df2dc32979 (このIDを非表示/違反報告)
緑黄 - 小説読ませてもらいました｡とっても面白いです!更新楽しみにしてます!頑張ってください！ (2021年6月2日 23時) (レス) id: ee53a7dc4c (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - 無気力なおバカさん» ありがとうございます！返信が遅くなって申し訳ございません！幼馴染の登場は結構先になってしまいますが、この先のお話ば沢山考えているので、ぜひ楽しみにしていてください！ (2021年5月23日 12時) (レス) id: df2dc32979 (このIDを非表示/違反報告)
無気力なおバカ - 面白いです！夢主ちゃんの幼なじみ、誰か気になる〜 更新頑張って下さい!! (2020年11月15日 22時) (レス) id: 9900cccf42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月夜 | 作成日時：2020年5月24日 12時
