中学で強豪のバスケ部でマネージャーだった彼女は、高校では強豪のバレー部でマネージャーをしています！

ボールが32個 ページ33

ー翼sideー


厨房から持ってきたケーキとフォークが乗ったトレーを机の上に置き、全員に配った。



「おいし〜！」

「ほんとだ」

「うまいな！」



フォークで一口大に切り分けられたチーズケーキを口に入れると、全員が美味しいという言葉を口にした。

自分でも一口食べてみると、程よいチーズの風味と美味しさが口の中に広がった。

皆さんにも満足してもらったようだし、今回もうまくできたようだ。

白布君と川西君の表情も少し明るいように見える。



「皆さんのお口にあったようで何よりです」

「翼ちゃんは料理が好きなの〜？」

「そうですね。急に作りたくなるときもあります」

「じゃあ合宿のときの飯も期待できそうだな」

「フフ、気が早いですよ瀬見さん…。私まだ入部できたわけでもないのに」

「若利にお墨付きもらったんだろう？だったら大丈夫じゃないか？」

「そうそう！獅音の言うとおりだぜ」

「大平さんに山形さんまで…。ありがとうございます」



その後も色々な話をしながら食べ、全員が食べ終わると席を立ち片付けを終えて食堂の出口を出た。



「じゃあ白宮ちゃん、残りの仮入部期間も頑張ってね〜」


「はい。ありがとうございます」





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