ダンディで優しくて強いお爺さん【文スト】

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この子はまだ子供だというのに…確か親は死んでいたな。


「僕、貴方みたいな親がいれば良かったんですけど……」


ムスゥッとした顔で言うドス君。


『ﾆｺなんだ。本当にお前さんは子供だな。』

「…」

『儂が親の代わりをしてやろうか？』



「いい……んですか？」



コテンッと首を傾げて言うドス君からは幼さが滲み出ている。

矢張りこの子は…


『あぁ、いいとも。なら…

フェージャと呼んだ方がいいかな？』

「.｡.:*･'(*ﾟ▽ﾟ*)'･*:.｡.はい！」


初めて素直に笑ってくれた瞬間だったな。前は怪しい笑いばかりで怖かった。


「お父さん、お父さん！あの…えと……」

『なんだ？』

「これ……貰ってくれませんか？」


差し出してきたのは露西亜帽(ウシャンカ)。


『？それはフェージャの……』

「僕のはまだあります！貰ってください！」


と言うので貰ってしまった。


今まで少し大人びているな…などと思っていた儂の目がおかしかったのかもしれん。









完全に子供。

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