ダンディで優しくて強いお爺さん【文スト】

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『お、広いな。』

資料室らしき所に到着。


そう言えば種田君は何処に入っても構わないと言っていたな。

これは、入るしかあるまい。



『うむ。此処も広いな。』


ポートマフィアの資料が欲しい。



『あった。


……前の首領は残虐非道だったのか…』


前のマフィアの首領は今の首領──鴎外に殺されたと記してあった。でも、それで正解だったのかもしれぬ。


今は前よりもヨコハマの裏社会が安定している。



『…うーむ…』


異能犯罪組織──死の家の鼠。


ドス君の異能は未だ不明。他は……ゴーゴリ君とかは転送系異能。



なんだかややこしい。



「誰ですか？貴方。」


声の主は丸眼鏡をした男。



「此処には基本入れないのですが？」


『いやはや、すまない。種田君には許可をもらっておる。安心せい。』


「種田長官に？」


『それより…お前さんの名前は？』



「僕は…



坂口安吾です。」



あぁ、この子が種田君の言ってた凄い子だね。

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