甘すぎます《紫》２ (ページ15)

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▽ おまけｰ体育祭ページ15

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濵田先生に、ある話を聞いた。

この話は、大毅には絶対言ったらあかんで！

と何度も釘を打たれた話。

実は…

体育祭の日、私を抱き締める濵田先生を見て

しげが先生の所に行ったらしい。

先生曰く、めちゃくちゃ怖い顔してたんやって。

「お前、Aの気持ちに答えられへんなら思わせぶりなことすんなや。それでも教師か？」

「見たら分かるやろ、教師や」

「なんやねん…その言い方」

「でも俺は教師である前に人間や。人を好きになることだってあるよ」

「……は？」

「せやけどこれ以上傷付けたないから、大毅、頼む」

「…なに言うてんねん」

「って感じの会話をしてん。あん時めっちゃ心痛かったんやで！？なんで好きな子を他の男に任せなあかんねん！って」

『そんなことがあったんですか…』

「大毅にもキツい言い方してもうてん」

明らかにシュンっとする先生が可愛い。

というか、サラッと好きな子とか言うから心臓に悪い…

『大毅もきっと分かってくれてますよ』

「うーん……えっ、A大毅のこと大毅って呼んでんの！？」

『はい、元々はそう呼んでたんですよ。幼馴染やし』

「えぇぇ、」

後ろにゴロンと倒れ込む先生。

あ、ちなみに先生のお家です。

…なんだこの可愛い生き物。

「俺まだ下の名前で呼ばれてへんのにぃ」

『そうでしたっけ』

なんか、意地悪したくなっちゃうんですよね。

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