ワガママ《赤》 (ページ31)

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「りゅーせー」

「ん？あ、望や」

帰ろうかって時に、もう一人のイケメン登場。

「あれ、Aさんや」

「こ、小瀧くん」

「俺の名前覚えてくれてるやーん」

なんか…ホストみたい。

こんだけ綺麗なお顔なら、まぁ、アリだよね。

「なになに、秘密のお話？」

ニヤニヤしたイケメン小瀧がイケメン藤井の肩に腕を乗せる。

「ちゃうよ。一緒に帰ろって誘ってん」

「えー、俺も帰りたい」

「しゃーないな。3人で帰るか」

え、ちょ、話が勝手に進んでいく。

これは、静かに後ろを着いて行こう。

どうせ帰り道一緒だし。

って思ったけど、小瀧くんは私をターゲットにしたようだ。

「Aさんてぶっちゃけしげのことどう思ってんすか？」

「えっ、どうって…どうも…？」

「疑問形やん(笑)」

「え、どうも思ってないんすか？」

急にそんなこと聞かれても

重岡くんは重岡くんだし…

ていうか、小瀧くんてこんな感じの人だったのか。

「んー…強いて言うなら、ワガママ？」

素直にそう答えると、あははっと笑い出す2人。

「Aちゃんほんまおもろいなぁ」

「Aさんにだけよな、パシリとか(笑)」

「せやな、後輩の望にすら頼まへんもん(笑)」

よな！と笑い合う2人。

え、わからない。

何に笑っているの、イケメンたちよ。

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