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「カナおはよー」
「やっと来た」
「え、なに」
教室に入るなりカナがものすごい勢いでやって来た。
「あんた昨日重岡と帰った?」
「あ、うん。 傘持ってないって言うから」
「2人が付き合ってる説、濃くなってんで」
「えぇっ、」
それは困る…
なんてったって、重岡くんはモテる。
後輩にも重岡くんのファンは多くいて、サッカーの試合となると応援に駆け付けるガチ勢がいるほどだ。
まぁ…あの顔面だもんね。
「Aちゃんおはよー」
「あ、おはよう」
このタイミングで重岡くん登場です。
「私にも挨拶せんかい」
「よっ」
「ついで感出すな。 ほんま腹立つなぁ」
カナの言葉に笑いながら隣に着席する重岡くん。
「1限目からAちゃんの嫌いな数学やで」
「…私嫌いって言ったっけ?」
「授業中とか見てたら分かんで。嫌いなんやなって」
そんなに嫌いオーラ出てたかな…
ていうか、授業中見ないでよ…
見られてると思うと次から気になって授業に集中できなくなりそう。
「しゃーないから俺が今度教えたる」
「え、重岡くん数学できるの?」
「俺どっちかいうたら理系やで」
なんか、意外…
頼んでないのに上から言ってくる辺り、昨日とは違っていつもの重岡くんだけど。
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とき。(プロフ) - ぴゃらっぽさん» ありがとうございます(;;) (2019年8月23日 20時) (レス) id: 4629781c4e (このIDを非表示/違反報告)
ぴゃらっぽ(プロフ) - 更新楽しみにしてます ! (2019年8月22日 1時) (レス) id: 01656dec6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Hi | 作成日時:2019年8月5日 10時