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家までが遠く感じた。
マンションのロビーに駆け込むと、人が俯いて座っていた。
「、、、、A？」
Aふっと顔を上げる。
「良かった無事で、、、ずっと探して、、」
俺を見つめるAの目にジワっと涙が浮かぶ。
立ち上がってぎゅぅっと抱きつくA
「待って、俺今めっちゃ汗かいてるから、、、、、、、」
腕の中で息を殺すように泣く。
こんなA、、、見たことない。
「どした、、、？、、怖かった、、？」
A「、、、ごめんね、、、」
「ん？いいよ、見つかったし、無事で本当良かった。」
A「、、、、それも、、ごめんね、、」
「も？他になんかある？？、、あっても何でもいーよ。許す」
A「玲於」
微かに震える声で
俺を見つめる
A「、、、玲於」
その大きな瞳にまた大粒の涙が溢れてくる
「A？、、、、、、思い出したの？」
A「、、、遅く、、なっちゃって、、、ごめんね、、、、忘れてて、ごめん。」
言葉が思い浮かばなかった。
そんなこと、考えもしなかった。
夢を、見てるのかと思った。
「俺のこと、、わかるの？」
A「、、うん。わかる。」
「、、昔のこと思い出した？」
A「思い出したよ。」
「俺を、、、、許してくれる、、？」
ずっと苦しかった。
Aの痛みに気づいてやれなかった自分が不甲斐なくて、憎くて、苦しかった。
「気づいてやれなくて、、、ごめん、」
ずっと、謝りたかった。
A「、、玲於は謝っちゃだめ。謝るのは、、私だから。」
Aの腕が俺を包む。
A「、、玲於？」
「、、、泣いてないよ。」
A「うん。ずっと、、、ずっと側にいてくれて、ありがとう。」
その懐かしい雰囲気と優しい声に、涙が溢れそうだった。
「、、、遅いよ」
A「ごめんね。、、、やっぱり泣いてる」
「泣いてない、、、、でも、あと1分、このまま。」
このままAを抱きしめたままで、離れたくないと思った。
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さくら(プロフ) - 美心さん» ありがとうございます(^^)ゆっくりですが更新頑張ります！！！ (2018年12月16日 19時) (
レス) id: 70bfbae1ab (このIDを非表示/違反報告)
美心(プロフ) - すごい面白いです！更新楽しみにしてますね！ (2018年12月16日 14時) (レス) id: 949ed85d02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2018年5月16日 23時
