いざ、決戦のとき ページ9
虫眼鏡side
「…っ！てめぇ、なんでそれ、、」
さっきまで威勢のよかった男が、マホっちゃんに視線を移して言った。未だ、状況を飲み込めない僕ら。その中で、マホっちゃんが口を開いた。
マ「知ってんだろ？この男。てめぇが散々世話になっておきながら、金に目が眩んで裏切った男だよな？」
マホっちゃんは、男の胸倉を掴んでいたてつやの肩をポンッと叩く。てつやは男から離れ、今度はマホっちゃんが男の前に立ちはだかった。
マ「そこそこデカイ組織らしいじゃん。お前、居場所見つかったらやべぇんじゃねぇの？最悪、殺 されんぞ。」
「っ、なんで、お前がそんなこと知ってんだよ」
マ「さぁな。…けどまぁ、てめぇがその気なら俺らも黙ってねぇから。」
ベッドに腰掛けていた男は、俯き、拳をギュッと握り締める。マホっちゃんは僕らのほうに振り返ると、ニヤリと口角を上げた。
「………わかったよ、…もう、あいつに手は出さねぇ。だから、とっとと帰れ。」
諦めたように、そう吐き捨てて僕らを睨みつけてから新しい煙草に火をつけた。
マ「そりゃーよかった。…さっ、帰るぞー。」
て「えっ？えっ？」
マ「なんだよ、他になんかあんの？」
て「や、ない、けどぉ…」
マ「ならさっさと行くぞ。」
何事もなかったような顔して、颯爽と玄関へ向かうマホっちゃんの後を僕らも追う。部屋を出る間際、後ろを振り返ると、煙草の煙を吐きながら窓の外の景色を力ない瞳で見つめる男の姿が見えた。
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ちんまる(プロフ) - kg19nmさん» コメントありがとうございます。そんな素敵なお言葉…嬉しい限りです。自分ペースでの更新にはなりますが、のんびり気ままにやっていくのでこれからもぜひ読んでいただければと思います(^^) (2019年6月15日 8時) (
レス) id: 1ebb5b85e1 (このIDを非表示/違反報告)
kg19nm(プロフ) - ほんまに最高です、みんなカッコいいし、まほっちゃんかっこよぎるし、涙止まらなかったです！！！！これからも頑張って続けてください！！！応援してます！！！ (2019年6月15日 0時) (レス) id: ebc4facc1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちんまる | 作成日時：2019年6月5日 13時
