パパは優しい ページ5
Aside
マ「…お前、中々の距離走ってきたな。」
仲間家を出て車で数分…
あの人のアパートの前に着いてマホトさんが言う。自分の記憶力の良さがこんな時に発揮されて、迷うことなく目的地に辿り着いた。
マホトさんを筆頭に、メンバーも車を降りていく。
と「…しばゆー悪ぃ、お前はAの側にいてやって。」
し「うん。気ぃつけてね。」
気づいたら、車内は私としばゆーくんの二人だけ。…本当に、よかったのかな。止めなきゃいけないんじゃないのかな。もし何かあったら、マホトさんも、東海オンエアも…
し「A…大丈夫だよ。」
「しばゆーくん…」
し「マホっちゃんも、みんなも、ちゃんと分かってるから。うまくやってくれるよ。」
「うん…」
そうやって、私の震える手をそっと握ってくれる。しばゆーくんの手、すごく暖かい…。不思議と、その温もりのおかげで震えが収まった。
「ねぇ、しばゆーくん」
し「んー？」
「……私、ほんとに戻ってきてよかったのかな。」
優しすぎるほど優しいしばゆーくんにこんなことを聞く私は、凄くズルい女だと思う。でも、どうしても、自分の中にある不安が拭いきれなくて気づけばしばゆーくんにそんな言葉をぶつけていた。
し「…もし仮に、Aが戻ってこなかったとしても」
し「その時は俺らが、何日も何週間も何年もかけてAのこと見つけるよ。どれだけ時間かかっても、Aを探し出すまでは諦めんと思う。」
俺ら基本バカの集まりだからね、そう言っていつもの笑顔を私に向ける。そんなしばゆーくんの言葉や笑顔に安心して、一筋の涙が頬を伝う。
し「え？！ちょ！泣かんでよ〜っっ、俺、女の子の泣きやませ方よく分からんからさぁ…」
「だって、しばゆーくんがそんなこと言うからっ…ｸﾞｽｯ」
し「あ〜っ、もうほら！ティッシュで涙拭いて！お鼻チーンして？」
「私っ、ぽんすじゃないよ…笑」
し「ああ、そっか…笑」
なんて言いつつ、私の涙をティッシュで拭いてくれるしばゆーくんの優しさに、胸の真ん中辺りが暖かくなった。
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ちんまる(プロフ) - kg19nmさん» コメントありがとうございます。そんな素敵なお言葉…嬉しい限りです。自分ペースでの更新にはなりますが、のんびり気ままにやっていくのでこれからもぜひ読んでいただければと思います(^^) (2019年6月15日 8時) (
レス) id: 1ebb5b85e1 (このIDを非表示/違反報告)
kg19nm(プロフ) - ほんまに最高です、みんなカッコいいし、まほっちゃんかっこよぎるし、涙止まらなかったです！！！！これからも頑張って続けてください！！！応援してます！！！ (2019年6月15日 0時) (レス) id: ebc4facc1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちんまる | 作成日時：2019年6月5日 13時
