2話 ページ3
たどり着いたそこは、周りを緑に囲まれた、比較的日陰の多い場所。
真夏だというのに、そこには、
お墓には、いつだって人が多い。
死んだやつに伝えたいことがあるやつは、俺だけではないのだ。
俺の視界の右で線香をあげる婆さんも、
揃って手を合わせる若い夫婦も。
ここにいる人たちにはなんの繋がりもない。
けれど、大切な人を亡くしたという点では、繋がっているのかもしれない。
そう、目の前から歩いてくる紺色の髪の毛の女も。
一瞬、
__息が、止まるかと思った。
前言撤回だ。
俺はここにいる人々は、大切な人を亡くしたこと以外ではなんの繋がりもないと言った。
けれど。
今目の前から歩いてくる紺色の髪の毛を靡かせる女を、俺は知っている。
この女と俺には、大切な人をなくした意外にも、繋がりがあるということを。
「____A!」
気づけば、そいつの名を呼んでいた。
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凛 - とても良かったです! (2022年12月20日 19時) (レス) @page36 id: 0db889cc25 (このIDを非表示/違反報告)
けんそう(プロフ) - 岩長漆@三色団子と朧大事さん» ありがとうございます!そういったコメントが一番の励みになります!今後も皆さんにお話を届けられるよう頑張ります! (2018年6月11日 8時) (レス) id: aaf4aecbc2 (このIDを非表示/違反報告)
岩長漆@三色団子と朧大事(プロフ) - 突然失礼いたします、岩長と申します!けんそう様の作品読ませて頂き、とても感動しました!次作の方も頑張ってください!応援しております! (2018年6月10日 22時) (レス) id: c1dc633bc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:けんそう | 作成日時:2018年2月10日 20時