♛︎追憶＿＿side終了 ページ49
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心臓が痛いほど音を立てて、内側から響いてる。自分でもかなり動揺しているのが分かった。いつものような夢なのか、現実なのかが分からなくて試しに凪に頬を抓ってもらった。
痛い。夢じゃ、ない。
『……なぁ凪』
『んー？』
『俺、ここに来てマジで良かった』
Ｗ杯優勝のため、夢を掴むために凪と一緒にここへ来た。なのに、思いがけない再会だ。あと一年待ってるつもりだった。でもそれはもう必要ない。とにかくAに今の俺の姿を見てほしかった。あの時とは違う、成長した俺の姿を。
『玲王に私の気持ちなんか、分かんないよ』
『あぁ、わっかんねー。分かりたくもねーよ、才能ないお前の気持ちなんて』
──なのに、いざAを前にすると から回って、キツい言葉を浴びせてしまった。それは長い間俺の中で眠っていた怒りと、焦燥。再会したその日の夜は後悔で眠れない夜を過ごした。
未だにAは俺への警戒心を解いてない。それどころか、俺の知らない間に 男を知っていた。
────…………
「(Aの目を覚まさせる、心はその後でもいい)」
他の誰かと一緒にいる未来なんて耐えられない。アイツは俺の宝物だ。誰かになんて絶対渡したくない。俺の隣はAで、Aの隣は俺なんだ。そうじゃなきゃダメなんだよ。
一度芽生えちまったこの感情を今更無かったことになんて、できるかよ。
「ねぇ玲王」
「なんだよ」
「……
凪の質問に、俺は歩いていた足を止めた。
──どこが、好き、か。そういや一度も考えたことなかった。最初はただ婚約者っていうのが珍しくて、気になってただけの存在で、興味本位だった。
好きでもなかったし、親が与えてくれたオモチャの一つにすぎなかった。でもAが、本当の俺を見つけてくれたあの日から、誰にも渡したくない、俺のために笑ってほしいとそう思うようになった。
その感情が「好き」っていうならそうなんだろう。
「俺がアイツを欲しいって思った時からだ」
「……えーなにそれ、意味わっかんないよ」
「分かんなくていいんだよ」
凪を背負い直して、再び歩き出した。
そう、分からなくていい。誰にもAの良さなんか分からなくていい。知らなくていいんだ。だってAは 俺の、俺だけの──唯一無二の
だから潔世一、俺はおまえを許さない。
(凪、斬鉄、絶対勝つぞ)
(うぃー)
(オフコースだ)
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はもに(プロフ) - かっぱさん» かっぱさん、はじめまして！励みのコメントありがとうございます。一番なんてお言葉頂けて感無量です、、❕これからもご期待に添えられますよう頑張りますᵕ̈* (2023年2月20日 0時) (
レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱ - このお話本当に大好きで、一番気にいってます♡これからも応援してますね!! (2023年2月19日 21時) (レス) @page49 id: 3275caf583 (このIDを非表示/違反報告)
はもに(プロフ) - 七子さん» 七子ちゃん、感想投げてくれてありがとう❕ ちょっとドギマギの三角関係ではあるけれど、話の落とし所はちゃんと決めてるので見守ってもらえると嬉しいᵕ̈* いつも応援してくれて励みもらってます！これからもよろしくね❣️ (2023年2月17日 0時) (レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
七子(プロフ) - 潔が好き⁈⁈⁈そんなの…そんなのあんまりよ‼︎二次創作でレオと存分にイチャつかせてやるんだから（現実逃避） (2023年2月15日 21時) (レス) @page35 id: 749c6d74de (このIDを非表示/違反報告)
はもに(プロフ) - 凛香奈さん» 凛香奈さん、初めまして！繰り返し読んでいただけてるという事実に感極まってしまいました🥲ここ最近更新の時間帯が不定期ですが、引き続き頑張っていきたいと思います！応援ありがとうございます🙇♂️とても励みになりました！ (2023年2月13日 0時) (レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はもに | 作成日時：2023年2月7日 18時
