episode101＿＿二者択一 ページ5
✘
「なに、やってんの」
気づけば私は、怪獣みたいな大きな足音を立てて、世一に馬乗りになってる蜂楽に近づいていた。そしてそのまま後ろから服を掴んで、無理矢理引き剥がそうとしたのだけど動かない。
「おぉマネージャーだ！マネージャーも食べる？」
「A、ちょうどいいところに！ヘルプ！！」
「なにやってんの、お前ら。特に蜂楽廻！」
「今日のMVPは潔でしょ？だから労ってる！」
ほら、あーん。なんて言って世一に食べさせようとする蜂楽。見せつけられてるみたいで腹が立った。男に嫉妬なんて馬鹿らしい、そう思ってたけど自分の中で何かがキレる音がした。蜂楽は私の知らない世一をしってる。だからムカついた。
「はーなーれーろー！！世一から離れろってこの！」
「にゃはは♪全然動かないよ〜。ほら潔もう一口」
「ちょ、おい蜂楽……んむっ!?」
「〜〜ッ世一！！」
微動だにしない蜂楽がまた世一の口にステーキを突っ込んだ。満更でもなさそうなその顔にさらに腹が立った私は立ち上がって、机に置いてたフォークをステーキに突き刺した。そして蜂楽を押し退けるように横から頬を押しながら世一にフォークを向ける。
「Aまでなにしてんだよ!?」
「食え！」
「いやだから自分で食べられるってば！」
「蜂楽にされたのに私のは食えないってか!?」
「これは蜂楽が無理矢理……てかなんで怒ってんの!?」
気持ちが暴走して、薄情者！！と訴えれば、世一は困った顔をした。「潔って鈍感？」蜂楽が聞いてくるから私は睨み返す。
後ろからも「マジか潔」とか「羨ましすぎる」なんて声が聞こえる。そして今度は どっちのを先に食べるか、なんてくだらない論争に発展した。ムキになる私とは反対に蜂楽は凄く楽しげに笑ってる。何が面白いんだナメとんか、蜂楽の肩を押す。
「俺のが先だよな、潔。な？」
「ふざけんな！世一、私のが先だよね？」
「いや、なんなんだよ、どうしたんだ二人とも」
落ち着けよ、って世一は私と蜂楽を見て言うけれど私は至って冷静だ、蜂楽がマウントさえ取らなければ。
蜂楽は世一に少なからず運命的なものを感じていたみたいで初めて分かり合えた奴、とか意味のわかんないことを言ってる。どうせそれも私の知らないかいぶつが関係してるんだ。
(ハッ。私のが世一と付き合い長い！)
(え〜？長さより深さでしょ)
(長さも深さも私の方が上だ！う・え！)
(とりあえず俺挟んで言い合うのやめない？)
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はもに(プロフ) - かっぱさん» かっぱさん、はじめまして！励みのコメントありがとうございます。一番なんてお言葉頂けて感無量です、、❕これからもご期待に添えられますよう頑張りますᵕ̈* (2023年2月20日 0時) (
レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱ - このお話本当に大好きで、一番気にいってます♡これからも応援してますね!! (2023年2月19日 21時) (レス) @page49 id: 3275caf583 (このIDを非表示/違反報告)
はもに(プロフ) - 七子さん» 七子ちゃん、感想投げてくれてありがとう❕ ちょっとドギマギの三角関係ではあるけれど、話の落とし所はちゃんと決めてるので見守ってもらえると嬉しいᵕ̈* いつも応援してくれて励みもらってます！これからもよろしくね❣️ (2023年2月17日 0時) (レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
七子(プロフ) - 潔が好き⁈⁈⁈そんなの…そんなのあんまりよ‼︎二次創作でレオと存分にイチャつかせてやるんだから（現実逃避） (2023年2月15日 21時) (レス) @page35 id: 749c6d74de (このIDを非表示/違反報告)
はもに(プロフ) - 凛香奈さん» 凛香奈さん、初めまして！繰り返し読んでいただけてるという事実に感極まってしまいました🥲ここ最近更新の時間帯が不定期ですが、引き続き頑張っていきたいと思います！応援ありがとうございます🙇♂️とても励みになりました！ (2023年2月13日 0時) (レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はもに | 作成日時：2023年2月7日 18時
