♛︎episode108＿＿羞恥 ページ12
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──思い出した、全部。睡魔が襲ってきたとはいえ、こんなところで寝て、しかも 玲王に甘えて縋ってしまうなんて。屈辱な思いと羞恥から血が頬に上っていくのを感じた。
「い、いつまでくっついてんだ離れろバカぁ!!」
裏返る声。玲王から距離をとって飛び起きる。
ダイブしてうつ伏せに寝ていたはずの身体はいつの間にか仰向けになって掛布団までされてた。右隣には玲王がいる。左には ベッドに凭れかかってゲームをしてる凪が見えた。
「いや、お前が先にくっついてきたんだぞ」
「んなわけないだろ！」
「ほんとほんとーレオの手掴んで、引きずり込んだ」
「嘘だ！絶対うそ！そんなこと死んでもしない！」
「いや認めろよ、この手が証拠だろ」
そう言われて手元を見た。右手は玲王の手を離さないように 私の方から掴んでた。認めたくないのにそれが何よりもの証拠になっていて、差恥に襲われた私は「〜〜ッ死ね！」「いや理不尽！」 繋いだ手をベッドの上に叩きつけるようにして離した。
「最悪、最悪だっ！こんなところで寝るなんて」
「……それほど疲れてたってことだろ？」
「だとしても！あぁもう、マジ信じらんないッ」
「とりあえず落ち着けよ」
熱を冷ますように頬を両手で包んで、俯く。玲王に甘えた自分が許せなくて悶々としていると、視界の端で、肩から髪が落ちるのが見えた。慌てて頭に手をやる。
結んでた髪が解けてる、ゴムもない。辺りを探しても見つからなくて 焦ってたら「これか？」と、玲王が自分の手首につけていたヘアゴムを見せてきた。
「絡まると思ったから解いたんだよ。結んでやるから、こっちこい」
「はぁ？やだ、死んでもやだ！ゴム返せ！」
「いいからこいって、ほら」
「あッ……ちょ、ちょっと！！」
返せ、って意味で差し出た手は玲王に掴まれた。そのまま前に引っ張られて、体勢が崩れる。気づけばまた玲王の腕の中に すっぽりと身体がおさまっていた。
「……薄くなった」
ぽつん、と呟く玲王。たぶん、隈のことだ。目頭から目尻にかけて親指の腹で そうように撫でられる。
「凪！ゲームしてないで助けろ！」
「えーめんどくさいからやだー」
「〜〜ッこの駄目人間！！」
「凪は俺の味方だバーカ、観念しろ」
身体をくるっと反転させられて、玲王の股の間に座らされる。居心地が悪くて気持ち悪くて、離れるために前に重心を倒そうとした。だけど髪の毛を掴まれていたから下手に動いたら痛くて、結局逃げることは出来なかった。
♛︎episode109＿＿建前→←♛︎episode107＿＿不覚
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はもに(プロフ) - かっぱさん» かっぱさん、はじめまして！励みのコメントありがとうございます。一番なんてお言葉頂けて感無量です、、❕これからもご期待に添えられますよう頑張りますᵕ̈* (2023年2月20日 0時) (
レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱ - このお話本当に大好きで、一番気にいってます♡これからも応援してますね!! (2023年2月19日 21時) (レス) @page49 id: 3275caf583 (このIDを非表示/違反報告)
はもに(プロフ) - 七子さん» 七子ちゃん、感想投げてくれてありがとう❕ ちょっとドギマギの三角関係ではあるけれど、話の落とし所はちゃんと決めてるので見守ってもらえると嬉しいᵕ̈* いつも応援してくれて励みもらってます！これからもよろしくね❣️ (2023年2月17日 0時) (レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
七子(プロフ) - 潔が好き⁈⁈⁈そんなの…そんなのあんまりよ‼︎二次創作でレオと存分にイチャつかせてやるんだから（現実逃避） (2023年2月15日 21時) (レス) @page35 id: 749c6d74de (このIDを非表示/違反報告)
はもに(プロフ) - 凛香奈さん» 凛香奈さん、初めまして！繰り返し読んでいただけてるという事実に感極まってしまいました🥲ここ最近更新の時間帯が不定期ですが、引き続き頑張っていきたいと思います！応援ありがとうございます🙇♂️とても励みになりました！ (2023年2月13日 0時) (レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はもに | 作成日時：2023年2月7日 18時
