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獅子家の殺し屋 ページ5

うちがそう云うと、月は御館様の寝室の方に向かって行った__

その月にうちも付いて行った。

月は走って、うちは歩いて、

走って行った月の目の前に有るのは御館様の骸である。
頭をえぐられ、目を白目にしながらも泣き、口角は上がって居た。

「俺の計画が……」

二十年間の頑張りは怒りに変えられ、その怒りの矛先はうちである。

「己……貴様ぁ"!」

なんて、言って襲い掛かってくるのは本当に悪役の姿で、避けるのがいっぱいいっぱいだった。

視界の端に入る御館様は奥様と一緒になれてよかったと口だけだが物語っている。

あぁ、殺してよかった。

月なんかに由緒ある四指家を明け渡しちゃダメだ!

私はもう一度死を覚悟し、踵を返して襲ってくる月に触っていう。

「座標転移。」


______________☆

転移した場所は森の奥深く、初めて使ったこの異能。
うちは事の重大さに気が付いて居た。

一人だったら何ともないが、他の人も一緒に転移さした場合……

あぁ、タイムリミットが1時間になってしまった。

うち、人生にやりがいと悔いしかないわ。

月もこの手で……

四指家の通りすがり→←獅子家の使用人



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作者名:暁 抹茶 | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年7月26日 20時

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