［ ハイキュー ］[ 黒バス ] 鬼ゴッコ

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恥じらいも無くいうものだから兄である笠松が照れてしまう。

笠松はピュアな男であった。

笠松こそがヒロインにふさわしい反応なのであろう。




晴翔「ほら兄貴。姉貴ヒロインみたいな性格じゃねぇんだぞ。女じゃねぇ。 」

大翔 「ほんと〜。まぁこっちもこっちで萌えるけどさ〜…」



弟に散々な言われようをしてAは姉という威厳を失いつつあった。いや、元から無かったのであろうか。


Aはムスッとした様子で黙れ糞モデルと言った。覗きはするはセクハラはするは、姉に対して暴言は吐くはなんて生意気な弟なのだろうか。

朝の可愛さは一体どこに行ったのだろう、なんて思ってしまう。




笠松「まじ黄瀬と同類だな」

晴翔「は？まじアイツと一緒にしないでよ」

大翔「ほんと〜。アイツの何処がいいの？第一僕たちより稼いでないじゃん」

『…あの人はクズだけど一応お前らの先輩な。部活でもモデルでも。口の利き方気をつけな』

笠松 「ﾁｯ…思い出しただけでイラつく」




過去のことがあるからなのか、双子の弟達は黄瀬のことを何より嫌っていた。
同じモデルの立場ということもあるだろう。

笠松もどうやら思い出したようでちっと舌打ちをした。可愛い妹に手を出したのだ。

それはイラつくであろう。しかしAは兄からの愛を感じ嬉しくなったのか大好きと叫びながら抱きつく。

Aが急に抱きついてきたことにより少し体勢を崩し声を上げだが直ぐに自らの体勢を直しAの頭をまるで割れ物を扱うかのように優しく微笑んで撫でる。Aはそんな兄が大好きであった。



大翔「お姉ちゃん。なんで兄さんには抱きついて甘えるのさ〜。」

晴翔「そーだぞ！弟にも甘えろー」



しかしそんなAを見て彼等はあまりよく思わないようだ。大好きなお姉ちゃんが兄に大好きなどと言った甘い言葉を囁くのだから。自分達は言われないのにずるいと思っているのだろう。



『嫌だ。私お兄ちゃんと結婚するから』



Aはそう言うと弟達である晴翔と大翔に舌を向けて煽るような態度をする。そんなAのことを見た笠松はAの頭をコツンと優しく叩きながら笑った。



笠松「兄弟で結婚出来ねーよ。あと年下挑発するなボケ」



しかしAはその言葉に思わず思ってしまった。年下が年上を挑発するのだと。

もしかしたら年上と思われていないであろうか、そう思うとより自分は悪くないという考えをしてしまう。

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