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お出掛け ページ5

私の初恋から一週間後、

今日は久しぶりのオフが幼なじみと重なったから、

お出かけ。

楽しみ過ぎて何時もより早く起きてしまったのは絶対に云わない

幼なじみは、私よりもすごく強くて優しくて、格好よくて、

マフィアになんて向いていない子。

?「ごめん、A!まった?」

「今来たところだよ、いっちゃん」

樋「ほんと?よかった〜」

「久しぶりだけど、凄く可愛くなったね〜」

樋「そうかな…?

 本当だったら嬉しいな〜」

「ほんとほんと

芥川さんのお陰だね〜」

樋「んな?!」

ボフンと効果音がつきそうなくらい、顔を茜色に染めた

いっちゃん。

可愛いな〜。

樋「そういうAを可愛くなったじゃない

あんたも誰かに恋したんじゃないの?」

「ぇ、」

売り言葉に買い言葉のつもりで、いっちゃんは云ったのだろう。

しかし、今の私には、効果抜群。

今度は私が顔を茜色に染める番だった。

樋「え?

本当に恋してるの?」

冗談で云ったのに…といういっちゃんの声は

動揺を隠しきれていなかった。

が、間違いなくこの状況を面白がっていた

樋「詳しい話は喫茶店で聞かせてもらおうか〜」

私は、羞恥に耐えながら喫茶店へ向かった



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

樋「それで?相手は誰なの?」

興味津々という感じで聞いてくるいっちゃん。

之程、いっちゃんを嫌いだと思ったのは初めてだ。

「えっと、その、」

しどろもどろになり乍も言葉を紡ぐ

「わかんない」

樋「は?

一寸待って、どういうこと?」

「えと、この前の任務の時に、

敵の異能空間に捕まっちゃって其の時、助けてくれたの」

樋「へ、へー

其の人とどんな話したのよ?」

「いや、一言も話せてない…」

樋「えっ?!

あのAが一目惚れってこと?」

「多分…そういうことなのかな〜?」

これ、凄い恥ずかしい。

いっちゃんの気持ちがやっとわかった。

いつもご免なさい、いっちゃん、と心の中で呟きつつ、

いっちゃんの質問に答える。

樋「そういや、どんな人なのさ?」

「えっと、儚げな雰囲気を纏ってて、

髪の毛がフワフワで、

砂色の外套を着てて、

包帯してた」

そう云った瞬間、いっちゃんは固まり、動かなくなった。

樋「え?や、え?は?」

「ちょっ、いっちゃんどうしたの?」

いきなり変なことを言い出したいっちゃん。

少し間が空いてから、いっちゃんは喋りだした。

樋「其れってもしかして、この人だったりする?」

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作者名:寝不足 | 作成日時:2023年5月5日 13時

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